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KANSAS『LEFTOVERTURE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1976年に発表されたものであり、彼らの名前がメジャー・バンドとして定着することになったアルバムである。彼らはアメリカン・プログレ・バンドとして活動してきたが、そのサウンドでようやくブレークすることになった。(が、音楽シーン全体では、プログレは既に衰退の道を辿り始めていた。で、この後に彼らもポップな路線へと移っていくことになる。)彼らのキャリアの上でも忘れることの出来ないアルバムである。で、本アルバムは1977年のBillboard年間アルバム・チャートでは17位、レギュラー・チャートでは最高位5位を記録している。

収録されているのは以下の全10曲であるが、後ろの2曲はボーナス・トラックであって、ライブ収録である。『Carry On Wayward Son』『The Wall』『What's On My Mind』『Miracles Out Of Nowhere』『Opus Insert』『Questions Of My Childhood』『Cheyenne Anthem』『Magnum Opus: Father Padilla Meets The Perfect Gnat/Howling At The Moon』『Carry On Wayward Son [Live]』『Cheyenne Anthem [Live]』。

この中からは、『Carry On Wayward Son』が大ヒットを記録していて、1977年のBillboard年間シングル・チャートの58位、レギュラー・チャートでは最高位11位を記録するスマッシュ・ヒットとなった。更には『The Wall』や『Miracles Out Of Nowhere』という彼らの代表的な曲も本アルバムということで、実に聴き応えのあるアルバムである。更に、(オリジナル・アルバムでは)ラストを飾る大作の『Magnum Opus: Father Padilla Meets The Perfect Gnat/Howling At The Moon』も捨てがたい魅力を持つ一曲である。

プログレと言うと、やはりイギリスを中心とする欧州勢の独壇場といった感じであったが、アメリカ勢もようやくその底力を発揮した感じになった。しかし、既に時代は「プログレ」という大作指向から次の時代に変わり始めていたということで、プログレ・ファンとしたらちょっと複雑な気持ちになってしまう。が、本アルバムで見せたサウンドは聴き所満載であり、アメリカン・プログレを語る上では欠かすことの出来ないアルバムであり、名盤の一つである。尚、後のポップなサウンドに変身した彼らのサウンドがお好きな方は、その前の彼らのサウンドがどういうものであったのかを確かめるためにも聴いてもらいたいアルバムである。(長年のファンの方は聴いておられるでしょうから、特に言いませんが...)じっくりと聴きこみましょう。

 

Leftoverture

Leftoverture

  • アーティスト: Kansas
  • 出版社/メーカー: Epic/Legacy
  • 発売日: 2001/05/22
  • メディア: CD


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