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KISS『LOVE GUN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1977年に発表されたアルバムで、彼らの全盛期に発表されたものである。何せ、1977年はBillboardの年間アルバム・チャートには、彼らのアルバムがTOP 100に3枚ランクインするということになっていたのである。(但し、本アルバムはその中に含まれていない。3枚とは「ROCK AND ROLL OVER」(19位)、「DESTROYER」(38位)、「ALIVE!」(62位)である。)本アルバムはそれなりのヒットはしたものの、年間アルバム・チャートのTOP 100にはランクインしていない。内容的にも「ROCK AND ROLL OVER」や「DESTROYER」と比べると、彼らの神通力にも限界があったようで、ロックの王道を行くものから少し外れていて、ポップス寄りにシフトしたものとなっている。が、その分、聴きやすいメロディになっている。

収録されている曲は以下の全10曲である。『I Stole Your Love』『Christine Sixteen』『Got Love For Sale』『Shock Me』『Tomorrow And Tonight』『Love Gun』『Hooligan』『Almost Human』『Plaster Caster』『Then She Kissed Me』。

この中からは、彼らのライブでは定番となっているアルバム・タイトル・ナンバーである『Love Gun』はあまりにも有名な曲となっているので、お薦め曲としてわざわざピックアップする必要はないだろう。それよりも、本アルバムからのお薦め曲としては『Christine Sixteen』と『Shock Me』『Then She Kissed Me』を上げておくことにする。

よくよく考えたら、本アルバムが発表された1977年というのは、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』が公開された年であり、ここから世界的なディスコ・サウンドの一大ブームが巻き起こることになる年である。あらゆるジャンルのアーティストたちが「ディスコ・サウンド」に流れるようになったということも起こった。(但し、どう考えても「ディスコ」とは言い切れないものまでが「ディスコ・サウンド」と呼ばれました。で、KISSはその代表的なバンドとなっています。)まさに「変化」のきっかけの年である。そこに、「ROCK AND ROLL OVER」や「DESTROYER」とは違うポップス寄りの聴きやすいロック・サウンドというのは、半歩先を見据えたことと言うことも出来る。(結果論と言うことも出来るが...)本アルバムは陰に隠れがちのアルバムであるが、やはり忘れてはならないアルバムである。

 

Love Gun

Love Gun

  • アーティスト: KISS
  • 出版社/メーカー: Universal
  • 発売日: 1997/08/12
  • メディア: CD


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