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KENNY ROGERS『THE GAMBLER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表されたアルバムであり、カントリー界の大御所・ケニーおじさんの代表作でもある。とにかく、売れに売れたアルバムであり、1979年のBillboard年間アルバム・チャートでは11位に、翌1980年も年間18位にランクインしている。(尚、レギュラー・チャートでは最高位12位であったため、如何にロング・ヒットしたかがお分かり頂けるであろう。)日本では今ひとつ人気のでないカントリーであるが、アメリカの大地の香りをたっぷりと含み、優しいメロディ・ラインとアコースティック系サウンドを中心に、とても聴きやすい心を洗ってくれる曲が集まっているアルバムである。また、ジャンルはカントリーではあるが、男性ボーカル・アルバムとしてもたっぷりと聴かせてくれるアルバムである。

収録されているのは以下の全11曲である。『The Gambler』『I Wish That I Could Hurt That Way Again』『King Of Oak Street』『Making Music For Money』『Hoodooin Of Miss Fannie DeBarry』『She Believes In Me』『Tennessee Bottle』『Sleep Tight, Goodnight Man』『A Little More Like Me (The Crucifixion)』『San Francisco Mabel Joy』『Morgana Jones』。

この中からは、アルバム・タイトル・ナンバーである『The Gambler』と『She Believes In Me』がシングルヒットを記録している。前者はBillboardの1979年の年間シングル・チャートでは40位、レギュラー・チャートでは最高位16位を記録し、後者は、1979年の年間シングル・チャートでは47位、レギュラー・チャートでは最高位5位を記録している。また、前者はテンポの良いポップ寄りのカントリー・ナンバーであり、彼が得意とするストーリー・ソングとしては上手くまとめられた秀作である。一方後者は、スローなテンポのバラード調のボーカル・ナンバーであり、メロディ・ラインも綺麗な一曲である。この他にも、たっぷりとボーカルを聴かせてくれている。上記2曲は本アルバムからの「お薦め曲」として絶対に外すことは出来ない曲であるが、それ以外の曲として『Hoodooin Of Miss Fannie DeBarry』と『Morgana Jones』をピックアップしておくが、いずれの曲もハートフルな優しさに満ちた秀作ばかりである。

カントリーというと、日本では敬遠されるということがあるが、本アルバムはボーカル・アルバムだと言うこともできる内容(カントリー・テイストが強いと解釈すればいい)であり、綺麗なメロディ・ラインの曲と合わせて、実にたっぷりと聴かせてくれるアルバムである。'70's前半に一度カントリー・ブームというのがあったが、そんな'70'sの終盤に、サウンド・シーンはディスコ・ブームの真っ直中であったが、カントリーの存在をしっかりと示した名盤である。ケニーおじさんはベスト盤も多数リリースされているが、本アルバムは絶対に聴いてもらいたいオリジナル・アルバムである。

 

The Gambler

  • アーティスト: Kenny Rogers
  • 出版社/メーカー: Dreamcatcher
  • 発売日: 2001/08/21
  • メディア: CD

The Gambler

The Gambler

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Trilogie
  • 発売日: 2003/03/17
  • メディア: CD

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