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MADONNA『YOU CAN DANCE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年にリリースされたリミックス・アルバムである。MADONNAといえばダンス・ミュージックである。ということで、本アルバムは彼女の初期のダンス・ミュージックの別バージョンがノンストップでたっぷりと堪能できるアルバムである。収録時間も約68分半とたっぷりあって、どの曲も最低でも6分を越えている、実にオイシイ(コンスピレーション)アルバムである。選曲は彼女の1st.アルバムからが中心となっているが、「初心を忘れない」という彼女の思いがここにある。また、リミックスと言っても、派手でゴチャゴチャしたアレンジではなく、原曲を昇華させるという形のリミックス集であり、1st.アルバム「MADONNA」が新たな形となって現れたようなアルバムでもある。(尚、ノンストップと言っても、Dub Versionに変わる所など、合わせて3ヶ所(LPやカセットで収録面が切り替わるためということがあり、CDがそれらと比べて格段の長時間収録が可能になったメディアであるということを改めて感じることが出来る。→本アルバムがリリースされた当時は、CDも登場していたが、売り上げはカセットがトップ、LPもまだまだ売れていた時代である。)は、正確に言うと「ノンストップ」で次の曲にブリッジするということではないのだが、直ぐに次の曲が立ち上がるので、「ノンストップ」と言ってもいいでしょう。)

収録されているのは以下の10曲である。『Spotlight』『Holiday』『Everybody』『Physical Attraction』『Over And Over』『Into The Groove』『Where's The Party』『Holiday [Dub Version]』『Into The Groove [Dub Version]』『Where's The Party [Dub Version]』。

この中で『Spotlight』は未発表だった新曲であるが、それ以外の曲はお馴染みの曲である。が、聞き慣れたものと違う長尺のリミックスとなったことで、また新たな魅力が加わっている。いずれの曲も、自然と体が動き出す心地よいものであり、いずれの曲もがエネルギッシュでパワフルであって、'80'sダンス・ミュージックの神髄を楽しむことが出来る。尚、ここではどの曲がお薦めと言うことは言わない。というのは、それぞれの曲も良いのだが、それらがノンストップで繋がったことに、ダンス・ミュージックとして生まれた付加価値があり、本アルバムではそれらを別の曲として捉えることが出来ないためである。(よって、お薦め曲となると、収録されている曲全てと言うことになってしまうためである。)

MADONNAの原点とも言うべくノリの良いダンス・ミュージックをたっぷりと楽しむことが出来る本アルバムは、明るく楽しい'80'sサウンド(特に'80'sダンス・ミュージック)を楽しむ上では欠かすことの出来ない(リミックス)アルバムである。尚、本アルバムを鑑賞したら、彼女の1st.アルバム「MADONNA」の方も合わせて聴いてもらいたい所である。'90'sに入ると、一時期低迷することになる彼女であるが、2005年に発表した「CONFESSIONS ON A DANCE FLOOR」で久しぶりに心地よいダンス・ミュージックを発表してくれたが、「過去に発表したダンス・ミュージックは?」と尋ねられたら、本アルバムの存在を忘れてはならない。尚、本アルバムは「リミックス・アルバム」であるが、解釈のしようでは、一種のベスト盤というように考えることも出来る。が、色々と理屈を付けて考える前に、たっぷりと彼女のダンス・ミュージックを堪能しましょう!

 

You Can Dance

You Can Dance

  • アーティスト: Madonna
  • 出版社/メーカー: Sire
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

↓1st.アルバムはこちら

Madonna

Madonna

  • アーティスト: Madonna
  • 出版社/メーカー: Wea International
  • 発売日: 2001/05/22
  • メディア: CD


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