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MICHAEL McDONALD『IF THAT'S WHAT IT TAKES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼の1st.ソロ・アルバムである。この年、DOOBIE BROTHERSは解散した(後に再結成を果たしたのはご存知の通りですが...)が、本アルバムは、それ以前からDOOBIEがマイケル節と言われるような彼の音楽性を前面に出していたこともあり、その路線のサウンドのアルバムである。また、当時はA.O.R.が一大ブームとなっていたが、いかにもその通りのサウンドで、良質のA.O.R.アルバムということも出来る。(後期DOOBIEもそういう傾向があったが、やはりMICHAEL色が強くなっている分、A.O.R.路線になっている。)また、ウエスト・コーストを代表するミュージシャンが参加しているというのも、当時の彼の地位が如何に高かったかということも伺い知ることが出来る。

収録されているのは以下の全10曲である。『Playin' By The Rules』『I Keep Forgettin' (Every Time You're Near)』『Love Lies』『I Gotta Try』『I Can Let Go Now』『That's Why』『If That's What It Takes』『No Such Luck』『Losin' End』『Believe In It』。

この中からは、『I Keep Forgettin' (Every Time You're Near)』が大ヒットを記録していて、1982年のBillboard年間シングル・チャートでは81位、レギュラー・チャートでは最高位4位を記録している。また、年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていないものの、『I Gotta Try』もシングル・カットされてスマッシュ・ヒットとなった。尚、この曲は、KENNY LOGGINSとの共作であり、KENNYも彼のアルバムの方にも収録されている曲である。(MICHAELバージョンはややA.O.R.色が強くなっているがもKENNYバージョンはウエスト・コーストのロックといったアレンジがされていて、聴き比べるのも面白いでしょう。)その他、『No Such Luck』や『Believe In It』は典型的なA.O.R.であり、この辺りは当時の彼の真骨頂が発揮されている。

本アルバムは、当時のA.O.R.の全盛期に歩調を合わせたマイケル節をたっぷりと堪能できるボーカル・アルバムであり、当時のウエスト・コースト・サウンドの代表的なサウンドが詰まっている。また、参加しているミュージシャンたちも豪華であり、聴き所が満載のナイスなアルバムである。ということで、A.O.R.がお好きな方、ボーカル・アルバムがお好きな方はもちろんだが、'80'sサウンド(特に前記のサウンド)がお好きな方にもお薦めの一枚である。尚、本アルバムを聴いたら、後期DOOBIEのサウンドを経て、'70'sのウエスト・コースト・サウンドの方にも足を伸ばしてもらいたい所である。

 

If That's What It Takes

If That's What It Takes

  • アーティスト: Michael McDonald
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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