SSブログ

MATTHEW WILDER『I DON'T SPEAK THE LANGUAGE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表された彼の1st.アルバムである。レゲエのリズムに乗せた軽快でテンポの良いポップ調の『Break My Stride』が米英で共にTOP 5入りを記録する大ヒットとなり、続くシングルもスマッシュ・ヒットを記録したのだが、勢いはそこまでで、まさに『Break My Stride』の一発屋というような認識をされている彼であるが、この1st.アルバムは、ポップでとても聴きやすいものである。(現在では、2nd.アルバムとカップリングになった形でしかリリースされていない。→ということなので、2nd.アルバムも記すことにする。)現在は、プロデューサーとして活躍している彼であるが、今の彼しか知らない方には新鮮な印象を受けるだろう。(いや、彼のプロフィールを語ると、必ず『Break My Stride』のヒットのことは言われるので、名前と曲名ぐらいはご存知か...)

収録されているのは、以下の全9曲である。『Break My Stride』『Kid's American』『I Don't Speak The Language』『Love Above The Ground Floor』『World Of The Rich and Famous』『Ladder Of Lovers』『I Was There』『Dreams Keep Bringing You Back』『I Don't Speak The Language (Reprise)』。

この中からは、シングル・ヒットを記録した『Break My Stride』を外すことは出来ない。この曲は1984年にBillboardのシングル・チャートで最高位5位を記録しているのだが、残念なことに年間シングル・チャートのTOP 100には残っていない。(1983年から1984年のチャートというのは、あまりにも名曲が多く、特にクオリティが高い年であり、一曲では苦しいのでしょうね...)とにかく、この曲は、レゲエのリズムに乗った明るく楽しい典型的な'80'sサウンドの一曲であり、彼の代表曲である。(この曲がヒットした頃は、既にレゲエは大きく注目されていましたね。で、この一種のレゲエ・ブームが、この後にやってくる「ワールド・ミュージック」の大ブームの原点となった。)また、『Kid's American』が2nd.シングルとしてシングル・カットされ、こちらは1984年のBillboardシングル・チャートで最高位33位を記録しているが、最高位がこの位置だと、年間シングル・チャートのTOP 100には入れる訳が無い。この他には、アルバム・タイトル・ナンバーである『I Don't Speak The Language』はボーカルを堪能させてくれる一曲でもあり、『Dreams Keep Bringing You Back』はシンセサイザーのビートがが印象に残るテクニックの利いた一曲であり、これらの曲をお薦め曲としてピックアップしておく。

'80'sサウンド('80'sポップス)というと、底抜けに明るく楽しいものというイメージが定着しているが、彼の放ったサウンドはまさにその典型的なものである。ということで、'80'sサウンドのヒット曲を集めたオムニバス盤にも『Break My Stride』はよくラインナップされているのだが、オムニバス盤で済ませるのではなく、彼のアルバムの方も聴いてもらいたい所である。(しかも、現在このアルバムは、単独ではなく、2nd.アルバムとカップリングされているものとなるので、これはお得です。)

 

↓現在入手できるのは、1st.+2nd.アルバムのカップリング盤です。↓

I Don't Speak the Language/Bouncin' off the Walls

I Don't Speak the Language/Bouncin' off the Walls

  • アーティスト: Matthew Wilder
  • 出版社/メーカー: Collectables
  • 発売日: 1999/03/23
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

MAUREEN McGOVERN『GRE..MATTHEW WILDER『BOUNC.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。