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NEWTON FAMILY『MARATHON』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは、1980年に発表された彼らの4th.アルバムである。(日本では2枚目のアルバムとなるが、日本での1st.アルバムは、母国・ハンガリーにおけるアルバムとは収録曲が一部で異なっているので、本アルバムが日本でリリースされた最初の彼らのオリジナル・アルバムということに出来る。)'70's終盤の世界的なディスコ・サウンドの大ブームの中、ハンガリーから登場したのが彼らである。(日本ではヒットを記録しているが、米英ではそんなに売れたわけではない。)明るく楽しいメロディをディスコ調のサウンドに乗せて、心地よく聴かせてくれたのが彼らである。で、シングル「サンタマリア」がヒットを記録し、それに続くアルバムが本アルバムである。彼らはハンガリー出身のグループであり、日本でヒットを記録したのと、本国での人気を除けば、世界的に大きくブレークした訳ではない。よって、現在では彼らのオリジナル・アルバムは殆どCD化されていないため、彼らのアルバムを入手しようと思ったら、中古のLP市場に頼らざるを得ない。(代表的なシングル曲は、オムニバス盤に収録されてはいます。)で、本アルバムについては、筆者のLPライブラリーから引っ張り出している。

収録されているのは以下の全10曲である。『Don Quijote』『Listen To Me』『Marathon』『Bars And Chains』『New Love』『Family Superman』『He's Gone』『It's All Over』『Come On Child』『Te Quiero』。この中から(日本で)ヒットしたのが『Don Quijote』と『Marathon』である。

彼らのサウンドは、世界的なディスコ・サウンドの大ブームの時期に(日本で)脚光を浴びたこともあって「ディスコ」というジャンルに分類されることが多いが、「ディスコ」というよりは「ファミリー・ポップス」といった感じであり、とても親しみやすいものである。(当時、彼らと同じような立場にいたDOOLEYやARABESQUEなども、「ディスコ」に分類されているが、やはり「ファミリー・ポップス」と言った方が良いであろう。)いずれの曲も、明るく楽しいものである。(「キャンディ・ポップス」と言ってもいいかもしれないが、そのターゲット層よりも広い年代をターゲットにしようとしたサウンドであり、「キャンディ・ポップス」と言うのはちょっとと、筆者は思う。)

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『Don Quijote』『Listen To Me』『Marathon』『It's All Over』という所をピックアップしておくが、これが'80'sポップスに繋がっていく、とても気持ちの良いサウンドである。また、本アルバムでは、当時の流行りであるシンセサイザーの導入を大胆に行っていて、後の「エレ・ポップ」の基礎になっているようなサウンドでもある。('80's後半の「エレ・ポップ」の隆盛を知っていると、陳腐な感じがしないでもないが、当時の技術を考えると、結構頑張っている。)

ということで、'70's終盤のディスコ・ブームから派生したキャンディ・ポップスがお好きな方や、'80's中盤以降、隆盛を極めることになるエレ・ポップがお好きな方には、特に抵抗感もなく受け入れられるものであろう。'80'sポップスがお好きな方を含めて、改めて聴いてもらいたいグループなんですが...(改めてCD化を考えてくれないでしょうか?)

 

表題のアルバムが見当たりません。彼らのヒット曲「ドン・キホーテ」「サンタマリア」が収録されているオムニバス盤です。 ↓

キャンディ・ポップス

キャンディ・ポップス

  • アーティスト: オムニバス, ノーランズ, アラベスク, ザ・ドゥーリーズ, ニュートン・ファミリー, エミリー・スター・エクスプロージョン, トリックス
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/06/01
  • メディア: CD


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