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NEIL YOUNG『RUST NEVER SLEEPS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表されたライブ・アルバムである。本アルバムは、彼がリリースしたライブ盤の中でも特段に評価が高いものであり、彼の真骨頂を発揮したものである。ということで、本ライブ盤はヒットを記録して、1980年のBillboard年間アルバム・チャートでは78位、レギュラー・チャートでは最高位8位を記録している。当時は、パンク・ロックが新しいロックとして台頭してきた時期であり、それに対する理解を示しながらも、彼がこれまで培ってきたロック・サウンド、アコースティックな雰囲気を残しつつもエレクトリック・ロックの一面もしっかりと聴かせてくれている。

収録されているのは、以下の全9曲である。『My My, Hey Hey (Out of the Blue)』『Thrasher』『Ride My Llama』『Pocahontas』『Sail Away』『Powderfinger』『Welfare Mothers』『Sedan Delivery』『Hey Hey, My My (Into the Black)』。

この中では、何と言ってもオープニングとラストを飾る『My My, Hey Hey (Out of the Blue)』と『Hey Hey, My My (Into the Black)』が秀逸である。アコースティックな冒頭と、そのエレクトリック版というラストは彼の代表作としてあまりにも有名なパフォーマンスを聴かせてくれる。(これを聴かずして彼を語ることは出来ない大傑作である。)また、お薦めなのは『Welfare Mothers』から『Sedan Delivery』を経てラストの『Hey Hey, My My (Into the Black)』に繋がる所の盛り上がりである。とにかく、エネルギッシュに彼の魂が届いてくる名演奏である。

本アルバムは、5曲目の『Sail Away』までが、所謂アコースティック・サイドであり、後ろの4曲がエレクトリック・サイドである。(LPでは、それらがA/B面に振り分けられていて、それぞれをたっぷりと堪能できる構成であった。CD化されたことによって、それらが連続したものとして再生できることになったが、この辺りはCDによる雰囲気を壊す一因となっている。→が、アルバム全部を連続して鑑賞することが出来るようになったというメリットもあり、「弊害」とは言い切れない所でもある。)芯の通った本物のロック・サウンドを堪能できるということで、じっくりと聴き込みたいライブ盤である。

 

Rust Never Sleeps

Rust Never Sleeps

  • アーティスト: Neil Young & Crazy Horse
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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