PRETENDERS『PRETENDERS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表された彼らの1st.アルバムである。PRETENDERSと言えば、アメリカ人で紅一点のクリッシー・ハインドとイギリス人の男性メンバーによるバンドである。クリッシー・ハインドがバンドの中心で、彼女のボーカルを巧みに引き出すメロディに乗せたロックはエネルギッシュであり、心地良さを与えてくれるものであり、ロックの王道を行くものである。で、本アルバムは高い評価を受けることになり、ヒットを記録し、1980年のBillboard年間アルバム・チャートでは19位にランクイン、レギュラー・チャートでは最高位9位を記録している。
収録されているのは以下の全12曲である。『Precious』『Phone Call』『Up The Neck』『Tattooed Love Boys』『Space Invader』『Wait』『Stop Your Sobbing』『Kid』『Private Life』『Brass In Pocket』『Lovers Of Today』『Mystery Achievement』。
この中からは、KINKSのカヴァー曲である『Stop Your Sobbing』を1st.シングルとしてリリースし、ヒットを記録した所から始まり、イギリスでNo.1の座を獲得し、日本でもヒットした『Kid』、米英でヒットして彼らの代表曲となった『Brass In Pocket』(この曲は、Billboardのシングル・チャートで最高位14位を記録し、1980年の年間シングル・チャートでは41位にランクインしている)というように、デヴューして直ぐにヒットを記録したシングルが生まれたということで、コレラの曲に注目が集まるが、筆者としてはこれらの曲も良いが、『Precious』『Phone Call』『Space Invader』をお薦め曲としてピックアップしておきたい所である。
'80'sの時代には、彼らはいくつかの大ヒット曲を放っているが、彼らの持ち味というのはクリッシーのちょっとハスキーなボーカルにパンクのエッセンスが漂うものの、王道のロックを突き進んでいくパワーのあるところであり、コレラが一番良く出ているのが本アルバムである。1st.アルバムということで、彼らの原点でもあるが、このアルバムは彼らが発表したアルバムの中では最高傑作と言うことが出来る。後のヒット・アルバムやベスト盤を聴くのであれば、その前に是非とも本アルバムを聴いていただきたい所である。それにしても、クリッシーがカッコイイ!
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