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PAUL McCARTNEY『PIPES OF PEACE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表されたアルバムである。このアルバムはPAULのアルバムの中では評価が低く、セールスの方も今ひとつということで冷遇されているアルバムの一つである。目玉はMICHAEL JACKSONと組んだ『Say Say Say』ということになる。当時のMICHAELはモンスター・アルバム「THRILLER」によって音楽シーンの頂点に立っていたが、そんなMICHAELと組んだのは、タイムリーと言うことが出来る。(が、そっちよりも内容のある曲が本アルバムにはある。)本アルバムはセールスが伸び悩んだこともあり、1984年のBillboard年間アルバム・チャートでは98位、レギュラー・チャートにおける最高位は15位である。(尚、イギリスでは最高位4位を記録している。)が、セールスやチャートの記録と内容は比例しないということを示すアルバムの一つとなっている。

収録されているのは以下の全11曲である。『Pipes Of Peace』『Say Say Say』『The Other Me』『Keep Under Cover』『So Bad』『Man』『Sweetest Little Show』『Average Person』『Hey Hey [Instrumental]』『Tug Of Peace』『Through Our Love』。

この中からはやっぱり『Say Say Say』が何よりも目立つ存在である。この曲は、当時音楽シーンの頂点の座にいたMICHAEL JACKSONと組んだこともあって大ヒットを記録し、1984年の年間シングル・チャートで3位、レギュラー・チャートでは6週連続1位を獲得した。本アルバムの前にMICHAELのモンスター・アルバム「THRILLER」に収録されている『The Girl Is Mine』(1983年のBillboard年間シングル・チャートで49位、レギュラー・チャートでは最高位2位を記録した)で共演したが、そのお礼としてPAULのアルバムにMICHAELが参加したということもあって、この今日には注目も集まったが、本アルバムのトータル面で考えると、この曲は例外的なもの、言い換えれば、本アルバムにおける「ボーナス曲」と言った方が良い。

本アルバムでは、やはり『Pipes Of Peace』と『Tug Of Peace』や『The Other Me』『So Bad』『Through Our Love』と言った曲である。これらの曲は、派手さはなく、どちらかというとこぢんまりとした曲であるが、その歌詞、メロディ・ラインといい、もっと評価されていいものである。(こういう曲を「隠れた名曲」と言うのである。)尚、『Pipes Of Peace』と『So Bad』はシングル・カットもされたが、前者は全英No.1ヒットとなったがアメリカではさっぱり、後者もBillboardで最高位23位を記録したが、年間シングルTOP 100にはランクインしていない。

本アルバムは前作「TUG OF WAR」と対をなすアルバムということで、雰囲気も変わり、シンプルなものに変わっている。が、クオリティは高く、秀作が詰まっているアルバムである。風評に左右されずに聴いていただいて、是非とも再評価してもらいたいアルバムの一つです。(こういう「隠れた名盤」と言われるアルバムを聴き、評価して声に出すのが音楽通なのである。)

 

Pipes Of Peace

Pipes Of Peace

  • アーティスト: Paul McCartney
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

↓こちらは3曲のボーナス・トラックが追加されたものです。

Pipes of Peace

Pipes of Peace

  • アーティスト: Paul McCartney
  • 出版社/メーカー: Pid
  • 発売日: 1998/05/19
  • メディア: CD


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