PEABO BRYSON『BORN TO LOVE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1983年に発表されたアルバムである。ブラック・アダルト・コンテンポラリーということで、大人の鑑賞に堪えるハートフルなボーカル・ナンバーをたっぷりと聴かせてくれる。特に、当時はデュエット・ソングが次々とヒットを放っていた時期でもあり、彼も「優しく歌って」でお馴染みのROBERTA FLACKとデュエット曲を歌い、ヒットを放った。これまでも彼の名前は取られていたが、このヒットによってようやく日の目を受けることになり、この後の彼の活躍はご存知の通りである。本アルバムは、このデュエット曲である『Tonight, I Celebrate My Love』がヒットしたこともあり、Billboardのチャートでは最高位25位を記録している。(年間アルバム・チャートの方では、TOP 100にはランクインしていない。)
収録曲は以下の全9曲である。『Tonight, I Celebrate My Love』『Blame It On Me』『Heaven Above Me』『Born To Love』『Maybe』『I Just Came Here To Dance』『Comin' Alive』『You're Lookin' Like Love To Me』『Can We Find Love Again』。
この中からは、ROBERTA FLACKとのデュエット曲である『Tonight, I Celebrate My Love』が大ヒットを記録し、1983年のBillboard年間シングル・チャートでは96位、レギュラー・チャートでは最高位16位を記録している。優しいメロディに乗せて、PEABOとROBERTAがじっくりと聴かせてくれる。
この他にも本アルバムからは『You're Lookin' Like Love To Me』がシングル・カットされてBillboardのシングル・チャートで最高位58位を記録している。(が、最高位がこの位置では、年間シングル・チャートのTOP 100には到底ランクインできない。)これも彼のボーカルを堪能できるいい曲です。この方には、アルバム・タイトル・ナンバーである『Born To Love』と『ラストを飾るCan We Find Love Again』をお薦め曲として記しておく。
本アルバム発表時の彼は、キャリアもそこそこあり、それなりのヒットを放ってはいたものの、まだビッグと呼べるには至っていない状態であったが、いよいよ大物として浮上するきっかけになったのは本アルバムのヒットである。この後の彼の発表した数々の名ボーカル・ソングを耳にしたことがある方は、本アルバムであれば、特に抵抗感無く聴き入ることが出来るでしょう。じっくりと聴き込んでもらいたいアルバムである。
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