ROLLING STONES『SOME GIRLS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1978年に発表されたアルバムである。当時は世界的なディスコ・サウンドのブームであり、また、ロックの世界ではパンクのムーブメントが盛り上がっていた。数多くのアーティストたちがディスコ・サウンドに走る中、STONESはディスコ・サウンドに走るのではなく、パンクの影響を受けて、パンクとディスコを融合させるようなサウンドを築き上げた。(この辺りは、流石はSTONESである。)時代の流れを彼らなりに受け止めてそれを反映させたアルバムである。で、本アルバムはBillboard誌において全米No.1の座を2週間にわたって獲得し、1978年のBillboard年間アルバム・チャートでは43位にランクインするヒットとなった。
収録曲は以下の全10曲である。『Miss You』『When The Whip Comes Down』『Just My Imagination (Running Away With Me)』『Some Girls』『Lies』『Far Away Eyes』『Respectable』『Before They Make Me Run』『Beast Of Burden』『Shattered』。
この中からは、シングル・カットされた『Miss You』が大ヒットを記録し、1週間だけとは言うものの、Billboard誌で全米1位を獲得した。(1978年の年間シングル・チャートでは16位にランクインしている。)また、年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていないが、『Beast Of Burden』がレギュラー・チャートで最高位8位、『Shattered』がレギュラー・チャートで最高位31位を記録しているというように、STONESの健在ぶりを示している。
シングルヒットを記録した曲以外では、TEMPTATIONSのカヴァーとなる 『Just My Imagination (Running Away With Me)』と、キースがリードボーカルの『Before They Make Me Run』をお薦め曲としてピックアップしておくが、本アルバムからは、何と言っても『Miss You』が一押しである。
本アルバムのサウンドは全体を通してアップテンポであり、明るく楽しいものである。ロックとしてはどちらかというとシンプルな構成であるが、時代の流れに上手くマッチさせることに成功しており、STONESのアルバムの中ではやや異色のアルバムであるが、しっかりとまとめ上げている所は流石である。本アルバムは彼らのアルバムの中でも傑作と呼べるアルバムの一つであり、ロック・ファンであれば聴いておかなければならない「MUST」のアルバムである。たっぷりとSTONESサウンドを堪能しましょう!
↓こちらはオリジナルのLPジャケットを再現した限定版です。
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