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RICK SPRINGFIELD『SUCCESS HASN'T SPOILED ME YET』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表されたものであり、前作でヒットを飛ばした彼の人気を定着させることになったアルバムである。で、その甘いマスクもあって、人気を得た彼であったが、それに合わせるかのように本アルバムもヒットを記録して、1982年のBillboard年間アルバム・チャートで35位、レギュラー・チャートでは最高位2位を記録することになった。サウンドの方は、ロック色が少し弱まり、ポップのテイストが強くなっている。このため、とても聴きやすいサウンドになっている。(が、その分、スピリットの方も薄くなってしまったように感じてしまうのがちょっと...)

収録されているのは以下の全12曲である。『Calling All Girls』『I Get Excited』『What Kind Of Fool Am I?』『Kristina』『Tonight』『Black Is Black』『Don't Talk To Strangers』『How Do You Talk To Girls』『Still Crazy For You』『American Girls』『Just One Kiss』『April 24, 1981』。

この中からは、『Don't Talk To Strangers』がシングル・カットされて大ヒットを記録し、1982年のBillboard年間シングル・チャートでは20位、レギュラー・チャートでは最高位2位を記録している。ロックのテイストは残っているものの、テンポの良いポップな一曲である。この他の曲としては、『I Get Excited』『American Girls』という所ほお薦め曲として記しておくが、バラード・ナンバーである『What Kind Of Fool Am I?』があることも忘れないように記しておきたい。(もう、いかにも「バラードだぞ」という曲ですが...)全体がポップな方向に行っているだけに、この一曲があることによってメリハリが利いている。

'80's初頭には、第二次ブリティッシュ・インベージョンによってイギリス勢力が大きな流れとなり、その後に旧大英帝国に属していたオーストラリア勢が元気があり、一気に世界進出を果たすことになったが、そのダウンアンダー勢力が最も輝いていた時期に発表された本アルバムは、やはり何処かに一味違うものがあった。取り立ててパフォーマンスが上手い、ということが言えない彼であるが、やはり時の勢いというのはそんな彼でも変えてしまう。'80's前半を語る上でも忘れることの出来ないアルバムの一つである。

 

Success Hasn't Spoiled Me Yet

Success Hasn't Spoiled Me Yet

  • アーティスト: Rick Springfield
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 1995/05/23
  • メディア: CD


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