RANDY MEISNER『ONE MORE SONG』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは、1980年に発表された彼の2nd.ソロ・アルバムである。RANDYと言えば、'70'sのウエスト・コーストを代表するビッグ・バンドであるEAGLESのメンバーである。本アルバムは上手く纏まったアルバムであってとても聴きやすいアルバムである。また、一度耳にしたら長く聴きたくなるアルバムであり、大人の鑑賞に堪えうる内容のアルバムとなっている。このことは本アルバムのBillboardのアルバム・チャートを見たら分かる。本アルバムは1981年のBillboard年間アルバム・チャートでは78位にランクインしているが、レギュラー・チャートでは最高位50位である。最高位がこの位置でありながら年間アルバム・チャートのTOP 100にランクインするということは、静かなロング・ヒットになったと言うことであり、長期間にわたって支持された何よりの証拠でもある。
収録曲は以下の全9曲である。『Hearts On Fire』『Gotta Get Away』『Come On Back To Me』『Deep Inside My Heart』『I Need You Bad』『One More Song』『Trouble Ahead』『White Shoes』『Anyway Bye Bye』。
この中からは、シングル・カットされてヒットを記録した『Hearts On Fire』(Billboard誌で最高位19位を記録、年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)がアルバムの冒頭を飾っているが、シングル曲を冒頭に持ってくるのは常套手段でもある。が、この味のある曲からラストまで、しっかりとした筋を付けてたっぷりと聴かせてくれる。特に『Deep Inside My Heart』と『I Need You Bad』、更には『White Shoes』をお薦め曲として記しておくが、心地良さを与えてくれるメロディに乗せて、しっかりと聴かせてくれている。また、本アルバムに参加したミュージシャンたちの顔ぶれも豪華なものであり、この辺りはやっぱりウエスト・コーストを代表するバンド・EAGLESに在籍していたということからくる顔の広い所によるものである。が、それによって実に豊かなサウンドを堪能させてくれることになり、良いものである。
本作では、ライターとしても曲作りを行ったRANDYであるが、自作したことによりアルバム全体に一本の筋道が付き、これが本アルバムを味わい深いものにしている。A.O.R.というとちょっと語弊があるかもしれないが、そういう傾向のアルバムであり、じっくりと味わいながら聴きたくなるアルバムである。
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