ケータイ刑事銭形雷2話[改訂版] [ケータイ刑事]
今回の物語は、第1話がお約束を入れなければならないこと、登場人物の紹介という側面があるため、いよいよ本格的にスタートするという物語であり「JホラーVS SAYURI ~ニッポンの幽霊は怖いョ!殺人事件」である。昨今のホラー映画ブームを受けて、ちゃっかりとネタとして使っています。(「銭形雷」ではこの後も色々と映画ネタが出てきますが、何と言っても「ケータイ刑事THE MOVIE」が控えていただけに、映画の方に敏感になっていましたね。)が、BS-iでホラーと言えば「怪談新耳袋」があり、しっかりと「新耳」ネタも登場します。しかも「泪・2nd.17話」に続いて、その「新耳」の原作者である木原浩勝氏がちらっと登場しているのがBS-iらしい所です。(この物語が放送された時には「怪談新耳袋」の第5シリーズである「最終夜」はまだ未公開でした。)
尚、この記事のタイトルに「[改訂版]」とあるのは、BS-iの本放送時に一通り記したものをベースにして加筆を行ったためです。尚、BS-iの放送時に記したものはその物語が最新作であった時に記したものであるが、今回は物語を全部見た後なので、全体を見通した観点からも記しています。BS-iの本放送時に記したものと合わせてご覧頂ければ幸いです。(BS-iでの放送時に記したものをご覧戴く場合は、ここをクリックして下さい。)ということで、長文&(今更ながらの)ネタバレありで、本編に行きます。
資料室の書棚で何かを探しているトミー。が、何かに怯えながら捜している。そこに「お・か・の・さ・ん」と声を掛けられると驚いて怯えて震えている。雷ちゃんは「人を幽霊みたいに言わないでください」と早速突っ込んでくれる。で、声の主が雷ちゃんだと分かると「なんだ、銭形君か」と態度が一変する。「岡野さんって案外恐がりなんですね」と雷ちゃんに言われると「バカな...」と言うと「こう見えても警視庁一の心霊研究家なんだ」と胸を張って言う。更に「かの有名な「新耳袋クラブ」通称「新耳クラブ」の会員でもあるんだよ」と言って、その会員証を取り出して雷ちゃんに見せて自慢する。(流石はBS-i、「怪談新耳袋」のネタを入れています。が、「新耳クラブ」は自由参加の会であり、資格ではないと思うのですが、資格(免許)を集めることを趣味としているトミーにとったら会員証が欲しいのでしょうかねぇ...)が、雷ちゃんは「?」と新耳袋を知らない様子。で、原作の木原先生が登場して「君は新耳袋を知らないのか?」と資料室の影から雷ちゃんに一言。(これだけで退場です。)で、雷ちゃんは「誰ですか今の?」「さあ、誰だろうね」とトミー。
そうしていると「警視庁から入電中」と、雷ちゃんの携帯に事件発生の知らせが届く。事件は、港区赤坂のマンション・ハイツ・アンドリウ701号室で変死体を発見。直ちに現場に急行せよ、というものだった。(「銭形雷」では、とにかく港区赤坂ばかりといって良いぐらい、事件と言えば港区赤坂です。しかも、今回もしっかりと関係者の名前を入れていますし、「701号室」というのは...)
現場に到着した雷ちゃんとトミー。マンションに入る前に雷ちゃんが指を舐めてそれをかざすと「気温7度、湿度60%」と測定し、警備で立っている警官に「もうじき降りますよ」と言って傘を渡すとマンションの中へ。トミーも指を舐めてかざし「今日は降らないって森田さんも言ってたけどなぁ...?」と言いながら続いて入っていく。→気象予報士でもある雷ちゃんですが、これはそれを意識してのこと。が、こういうシーンは最初だけでして...(とにかく、初期の銭形雷はキャラクターが迷走します。)また、森田さんというのはTBS系のお天気コーナーで知られている森田正光氏のことであり、「雷・1st.12&13話」にゲスト出演します。
事件現場にやってきた雷ちゃんとトミー。先に捜査をしていた刑事から「事件資料です」と言われて封筒を受け取る。で、被害者はこの部屋の住人である滝沢祐助(たきざわ・ゆうすけ)36歳、職業はインテリア・デザイナー、第一発見者は宅配業者で、「リフォーム見積書在中」と書かれた書類を届けに来たときに倒れている滝沢を発見したのだった。そこに、鑑識・柴田束志が現れ、「死亡推定時刻は午前3時から3時半の間、死因は「ひまうぞんし」」と報告する。が「ひまうぞんし?」と雷ちゃん、トミー。で「逆もまた真なり」と付け加える。これによって「心臓麻痺」と分かるが、これが束志なのである。「大当たり!」と手を叩いているが、トミーにおでこをひっぱたかれました。が、ここはただのおふざけではなく、冷蔵庫にニトログリセリンがあるのを見つけていて、普段から心臓が弱かったということが分かる。(一応、仕事はしています。)
雷ちゃんは死体を見ようとして、まずは「失礼します」と言い、次に十字を切り、それから死体に掛けられている布をめくる。死体は目が飛び出して、それを見たトミーは「なんだ、この顔は...」と驚いて後ずさりをして震えている。が、雷ちゃんは「普通、心臓麻痺でこんな顔になるんでしょうか?」と冷静に分析する。トミーは「分かったぞ、銭形くん」と言い、頓珍漢な推理の披露となる。最初に雷ちゃんが「もう分かっちゃったんですか?」と尋ねると「私は名警部だ」とトミー。(しっかりと「警部補でしょう」と雷ちゃんは突っ込んでくれます。)で、咳払いをしてから推理を語り出す。滝沢はデザイナー、つまり芸術家である。自分が作った作品に感動して感極まって心臓が死に至った。だから未完成のママのデザイン画が残されていたというのである。雷ちゃんは「何か違うと思う..」トミーは更に続け、芸術家の気持ちが分かり、僕は東京大学法学部を卒業しているからねぇ、と口にする。と、雷ちゃんは「全然関係ないじゃないですか」(今回はツッコミ・雷ちゃんです。)
そうしていると「たたりじゃ~」と言って、和服姿の変な外人女性(帯を前で結んでいる、公家のように眉毛をおでこに描いているなど、ちょっとおかしな姿をしている)が現れる。「誰ですか?」と問うトミーに「管理人のラフカディオ・アッハーン・サユリと申します」と挨拶をする。(→この名前は「ラフカディオ・ハーン=小泉八雲」をもじったものというのは簡単に分かりますが、ケー刑事・テイストです。)で、変な日本語(「青い瞳のメモリー・オブ・芸者」「ご免で済むなら芸者はいらないでしょう」など)を口にするアッハーン。雷ちゃんは先ほど「祟り」とアッハーンが言ったことから事情を聴くが、「滝沢は殺され、犯人は幽霊」と言う。→「たたりじゃ!」と言えば、まずは大傑作である「泪・2nd.14&15話」のミュージカル編を思い出します。(この他にも「呪い」ということで「愛・20話」などもあります。)
管理人室に移動した3人。雷ちゃんたちはそこでアッハーンに話を聞くことにした。が、変な部屋である。洋室なのに和風のものが色々とある。アッハーンは701号室の入居者と退去者のリストを見せる。で、その部屋は幽霊には幽霊が現れ、それを見たことから次々と入居者は逃げ出していくということが分かる。トミーはリストを見て、滝沢は13番目の入居者だったということで、「13」は西洋では不吉な数字であり、滝沢は幽霊に呪い殺されたという結論を導き出す。(でも、ここは日本であり、東洋なんですが...)が、雷ちゃんは「幽霊なんているわけ無いじゃないですか」ということで、トミーの意見を否定する。が、トミーは会員証を取り出して「幽霊はいます。新耳クラブの会員であるこの私が保証します」と対立する。が、アッハーンが「いるよ」と二人の言い合いに介入してくると、半年前の出来事を話し始める。
半年前と言えば、夏の暑い日で、このマンションは建ったばかりであった。最初の契約者は20代のOL(体験者・渡辺千穂(仮名)とテロップ)、続いて越してきたのは30代の男性(体験者・中邨武尊(仮名)とテロップ→彼は「銭形泪のOPテーマ」を口笛で吹いている)が部屋で(女の)幽霊を見ていた。→ここに登場した「仮名」ですが、この二つの名前は「ケータイ刑事」シリーズで脚本を書いている脚本家の名前そのままである。(千穂さんは「怪人○面相」でお馴染みです。→「雷・24話/2nd.11話」まで待ちましょう!)二人とも、「銭形雷」でも脚本を担当します。
ということで、701号室は危険だと言うアッハーン。尚、この話を聞かされている間、雷ちゃんはずっと正座をしていましたが、どうも足がしびれた様子。トミーが「行くよ、銭形くん」と言って立ち上がったのに続いて立ち上がりましたが、手図に転んでしまう雷ちゃん。これを見たトミーはここぞとばかりに「おや、どうなさいました?足がおしびれになったのでは?」と内ポケットからボールペンを取り出して雷ちゃんの足をそれで突っつくというお茶目な所を見せる。(トミーにしたら、初めて訪れた自分が優位に立てる場面でした。)雷ちゃんは「止めてください、足がサイダーになっちゃう...」と言って、慌ててトミーの手からボールペンを奪い取りました。
外に出た雷ちゃんとトミーは別行動で聴き込みを行い、携帯電話で報告している。この物語の放送は2006/1/8ということで、この当時は新しく発売になった新機種「FOMA 902iシリーズ」の新機能である「プッシュ・トーク」を使っている。(雷ちゃんの携帯はSH902iです。スポンサーのDoCoMoにもちゃんと配慮をしています。)尚、二人ならば「プッシュ・トーク」ではなく普通に通話したらいいのに、と思いますが、実は柴田も加わります。(別の事件の報告をする。)3人になったら「プッシュ・トーク」機能というのは便利である。が、902シリーズでないとこの機能は使えません。で、移動しながら報告をしていて、古くからこの近所に住んでいる人の話では、この辺りには過去の因縁話はなかった。で、幽霊の仕業ではないと再び雷ちゃん。が、最近の話で殺人事件があったとか、とトミー。そこに束志が加わり、その手の事件事故の類は一切無かったと報告する。で、やり幽霊ではないと雷ちゃん。が、束志は、マンション建築中に連絡が取れなくなった人がいたと報告し、その人物は内装業者の島崎のぶひろ(しまざき・のぶひろ(「のぶひろ」の漢字はふめいのため、平仮名表記としました))23歳だと告げる。で、トミーは幽霊の正体は島崎だと言う。が、再び雷ちゃんとトミーは言い合いに。で、両者共に歩きながら話をしている内に柴田がいる公園にたどり着きました。で、「プッシュ・トーク」機能の宣伝はここまででした。(「これ、なかなか便利だね」とちゃっかり宣伝しているトミーでした。)→この後も、この「プッシュ・トーク」は何度か使われます。
再びマンションに戻った雷ちゃんたち。で、雷ちゃんはアッハーンが犯人だと決めて、問いつめる。「幽霊犯人説はどうしても信じられないんです」と言う雷ちゃんですが、これは当然ですね。アッハーンは滝沢を殺す理由を雷ちゃんに尋ねる。で、雷ちゃんは推理を語る。701号室は和室だが、滝沢は極端にアメリカナイズドされたインテリアで埋め尽くしていた。(「アメリカナイズド」と言えば高村さんを思い出します。)が、大の日本通のアッハーンはそんな滝沢の姿勢が許せなかったのでは?と言う。アッハーンはわびさびが分からない滝沢を同じ日本人として恥ずかしいと思っていた。(アッハーンは既に日本に帰化していた)が、殺していないと言い、幽霊が犯人だと主張する。で、雷ちゃんと対立。「住人が見ている」と言ったことから雷ちゃんは「私は見ていませんから」と言ったのを受けて、アッハーンは「幽霊を見たら信じる?」と言い、一同は701号室へ。
701号室に入った雷ちゃんとトミー。しかしアッハーンは「私、外で待ってます、祟りが怖いよ~」と言って中には入らなかった。雷ちゃんは携帯で室内の撮影をするというように余裕があったが、トミーはピタリと雷ちゃんと背中を合わせて「君を一人にするわけにはいかない」と言ってここは雷ちゃんを守るんだとばかりなことを口にするが、震えている。(結局、トミーも一人にはなりたくないということですね。)で、自分の影を見て驚いて悲鳴を上げる有様。そんなトミーはベランダを見て顔色が変わり、雷ちゃんに助けを求めると、ベランダには女の幽霊の姿があった。で「怖い、怖い、怖い」と雷ちゃんの背中にくっつこうとするトミー。雷ちゃんはそんなトミーを振り払うと、ベランダに出てみるが、幽霊の姿はなかった。(爆発頭になったトミーは雷ちゃんの背中にピッタリくっついている...)
腰を抜かしてふらふら状態のトミーが701号室から出てくると、玄関先にヘタレ込んでしまう。で、続いて出てきた雷ちゃんは笑いながら「新耳クラブの名が廃りますよ」と言う。するとトミーは「白状するとね...私はこの恐がりをなおすために新耳クラブに入ったんですよ」と告白する。「結果は?」と結構惚けた質問をする雷ちゃんに「ご覧の通りですよ」とトミー。するとそこにアッハーンが現れ「これで信じてもらえましたか?」と言い、怯えるトミーに「幽霊はいるのよ。滝沢さんを殺したのは幽霊に間違いないの」と言う。これに雷ちゃんは右手人差し指を舐めると前方に付きだし「よどむ、悪の天気」(で、Aパート終了→今回はパターンに入ることになりました。)
マンションの屋上にやってきた雷ちゃんし手すりを調べている。が、トミーは「これはもう我々の守備範囲を超えているよ。これは本庁の心霊特別機動隊にお願いした方がいいよ」と言い出す有様であった。(心霊特別機動隊って、そんな組織まであるんですか...→銭形警視総監なら組織しても納得できますけど...)
が、雷ちゃんは「大丈夫ですよ。さっきの幽霊はニセモノですから」と落ち着いている。「アッハーンさんが変装していたんです」と雷ちゃんが言っても、トミーは「また、そんなことを言って...」と雷ちゃんの言うことを信じず、7Fの部屋からどうして姿を消したのかを尋ねる。が、雷ちゃんはそれには答えず、屋上から出て行こうとする。で、慌てたトミーは「何処へ行くんだい?」と尋ねると、振り向いた雷ちゃんは「現場百回、捜査の基本です」と、伝説の四姉妹と同じことを言ってくれる。
再び701号室。雷ちゃんは半年前のことから人序立てて考えているが、トミーはエセ祈祷師のような格好をして御祓いのまねごとをしている。しかも「○○○○新耳袋、○○○○新耳袋、…」と訳の分からない呪文を唱えながら、部屋の中に次々とお札を貼っている。しかも「銭形くん、君も貼ってください」と言って雷ちゃんにもお札を貼り付ける。→青ちゃんはキョンシーではありません。(黄色いお札に赤字で「勅令」と書いてあることから、これはキョンシーのお札に見えます。)が、雷ちゃんは全くそのお札を気にしないで考え続ける。→クールな雷ちゃんというのは分かりますけど...
トミーは一刻も早く帰りたい様子でいるが、雷ちゃんはトミーの相手をしないで考え続ける。で、滝沢が描いた部屋のイラストと、滝沢宛の「リフォーム見積書在中」と書かれた封筒を目にすると「そうか!」から「謎は解けたよ、ワトソンくん」。
夜、アッハーンが脚立に懐中電灯とトンカチを持って701号室にやってくる。で、脚立を部屋に立ててそれに登ろうする。が、その時雷鳴が轟き、稲妻が走る。アッハーンはちょっと驚いて「あっ、雷、おへそ取られちゃうよ...」と言って両手でおへそを隠そうとする。→2nd.シリーズの中盤から登場した早織ちゃん作詞の曲「ラブラブサンダー」が聴きたくなります。(「♪ピッカピッカゴロゴロ、雷様(かみなりさま)がやってきた…♪」)で、「雷鳴轟く積乱雲。…」という口上から「私の稲妻でしびれなさい!」でアッハーンに犯人に稲妻が落とされる。で、感電してしびれるアッハーンは倒れて口から煙を噴いて「何するのよ」と言う。「幽霊の正体は、やはりあなたですね」と言う雷ちゃんだったが、「まだそんなことを言って」から証拠を求めるアッハーン。するとトミーが「証拠ならある。管理人室の奥からこんなものが出てきた」と言って見せたのは、幽霊が来ていた白い着物と長い髪の毛のカツラと道具箱だった。(さきほどまで怯えていたトミーが別人のようになっている。)が、雷ちゃんにベランダにいた幽霊がどうやって姿を消したのかを尋ねる。で、雷ちゃんがこれに答えてくれる。「逆バンジーですよ」ということで、アッハーンは屋上に向かって逆バンジージャンプをして逃げたのだった。その証拠として雷ちゃんは屋上の手すりに2種類のロープを結んで出来た擦り傷を発見していた。(1つは逃げるときに使った逆バンジーロープ、もう1つは普通のロープ)また、続いて雷ちゃんは事件の動機について語り始める。アッハーンは幽霊騒ぎで入居者を次々と追い出したが、これはこの部屋に人を近づけさせたくない理由があったためであるが、滝沢はその秘密に近づいてしまったために殺した、というのである。滝沢が描いたイラストはこの部屋のリフォーム後のイラストであり、和室であるこの部屋を自分好みの洋室にリフォームするつもりでいた。
すると、アッハーンは「分かったよ、認めるよ」と犯行を認めた。が、殺すつもりはなかったと言い、「殺意が無ければ罪は軽いんでしょう?」と尋ねる。雷ちゃんは「確かに、故意で無い分、罪は軽減されるかも知れません。ですが、あなたにはもう一つ、別の殺人に関与した罪があります」と言い、アッハーンが先ほど天井を開けようとしたことを指摘する。で、トミーが天井を開けて調べてみると、「遺体だ。人の遺体があるぞ」と行方不明になった内装業者の島崎の遺体を発見した。で、島崎の殺害動機は、最近の物件は和室よりも洋室が主流であり、島崎はフローリングを薦めたが、大の日本通のアッハーンは畳は絶対に譲れない条件であり、口論になり殺してしまったのだった。アッハーンは「全ておっしゃる通り」と島崎の殺害も認めた。で、トミーは動機を知り「だけど、そんなことで...」と言葉を漏らす。これにアッハーンは「畳は日本人の心でしょう」と、日本人以上に日本人の心を持っている所を見せる。あの日もついカッとして、気がついたら彼の首を絞めていて、とりあえず遺体を隠して音から別の場所に埋めるつもりでいたが、次の日には天井がもう張られていて別の場所に持って行くことが出来ないなっていたのだった。で、トミーが島崎と滝沢の殺害容疑でアッハーンに手錠を掛けた。その様子を見ていた雷ちゃんは、ちょっと切なそうな表情をしている。→伝説の四姉妹(特に泪ちゃんがこの傾向が強かった)も犯人逮捕の時、やりきれない思いや切ない表情を見せていたが、雷ちゃんもやっぱりそうてう表情を見せてくれました。やっぱり従姉妹ですね。(現役女子高生、純真なんですね。それにしても「畳は…」と言う言葉はちょっと考えさせられます。)
事件解決後、夜の街を歩いている雷ちゃんとトミー。トミーは「まあ、私には最初から分かっていたことなんだけどね...」と前置きしてから、幽霊の正体がアッハーンだとどうして分かったのか、雷ちゃんに尋ねる。すると「着物の着方ですよ」と答えてくれる雷ちゃん。そうです、細かいところまでしっかりと見ている雷ちゃんです。普通着物は、襟の左が前に来るが、幽霊は右が上に来る。ベランダにいた幽霊は左が上になっていたということでした。それを聴いたトミーは指を鳴らし、手を叩くと「まるで私と同じだ」と言うが、雷ちゃんは会えて何も言いません。トミーは「今回は日本人として色々と発見することがあってよかったじゃないか」と笑って誤魔化そうとするが、雷ちゃんは「私も一つ、大きな発見がありましたよ」と言い、トミーが尋ねると「岡野さんは恐がりなんかではありませんでした」で、笑いながら「分かってくれれば良いんだよ」と言うトミーに「超こわがりの間違いでした」と雷ちゃん。でトミーは壊れてしまって「ちょっと待ってよ、誰にも言わないでよ~!秘密にしておいてよ~!」しかし「お疲れ様でした」と言った雷ちゃんの姿は既に自転車を押していて「どうしようかなぁ~」と言っていました。ということで、トミーも第2話の段階で五代さんと高村さんのように、雷ちゃんに色々と奢らないといけない羽目になりそうです。
今回の物語は随所に泪ちゃんのテイストを感じさせる物語でした。(この物語のBS-iの本放送は2006/1/8のことで、1/12(木)夜には「銭形泪」の再放送が始まるということから泪ちゃんを意識したのか、それとも「ケー刑事」は「銭形泪」がスタンダードだからということなのか?)特に、今回はツッコミ雷ちゃんという感じが前面に出て、高村さんとのコンビの泪ちゃん(2nd.シリーズ→これは「ケータイ刑事」の金字塔・大傑作ですが...)を意識していました。が、雷ちゃんというキャラの迷走も始まっています... また、この時点では未放映だった「怪談新耳袋」の第5シーズンと劇場版の3作目も公開になりました。
次回の予習。次回の物語は「考古学者VS銭形雷 ~縄文人の変死体事件」ということで、古代人がネタの物語である。尚、今回に続いてサブタイトルに「VS」の文字が入っている。(歴代シリーズでは、「愛」「舞」は各1回、「泪」「零」は3回「VS」の文字がサブタイトルに入っているが、「雷」は全部で7回入る。(1st.シリーズで6回)→「ケー刑事・豆知識」)また、古代人ということでは「泪・1st.8話」のミイラネタがありますね。また、ゲストの斉藤暁さんは「愛・9話」「泪・2nd.18話」に続いてシリーズに3度目のゲスト出演ということになる。(「うたう!大竜宮城」の亀山、「メガレンジャー」の久保田博士でも知られている。)で、「カップラーメン(とんこつ味)が...」(ここでは「何のこっちゃ」と思うでしょうが、その理由は次回の物語で...)
鑑識メモ。公園で、タイヤのブランコに乗っている束志。「昔の人は空の色や雲の形を見て天気を予想したそうです」と言うとブランコから降りる。「が、雷ちゃんは人差し指で天気を予測します」(ここでは「雷ちゃん」と言いましたけど...)ということで、対抗しようとして「私、柴田束志も負けじと予想してみたいと思います」と言って左手人差し指を舐めると「来た来た来た来た来た…」と言い、その場に手をついて逆立ちしようとする。が、上手く逆立ちできず、倒れてしまい「明日の天気は...「痛い」」(ということで、やっぱり何も出来ませんでした。)
↓今回の物語はこちらに収録されます。
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: O.S.T., サントラ, ナミ&チヨ
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2006/02/01
- メディア: CD
↓「怪談新耳袋」
↓「小泉八雲」関係
↓今回の事件のヒント「バンジー・ジャンプ」
コワイもの見たさのドッキリ読本―読むバンジージャンプ!すごい実話の博覧会
- 作者: 大上 和博
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 1995/01
- メディア: 文庫
マンションリフォーム成功実例アイデア300―新築よりもこんなにすてきになった!
- 作者: 佐々 ゆうこ
- 出版社/メーカー: 主婦と生活社
- 発売日: 2003/10
- メディア: 大型本
↓次回のヒント・「カップラーメン」
日清食品驚異のヒット商法―「チキンラーメン」で日本に初めて即席めんを誕生させ、「カップヌードル」で驚異の急成長をとげた日清食品
- 作者: 五野井 博明
- 出版社/メーカー: エール出版社
- 発売日: 1994/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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