「007/OCTOPUSSY」 [映画(洋画)]
007シリーズ最新作であるシリーズ第21作の「CASINO ROYALE」が12/1に公開になるが、それに向けて、これまでのシリーズ全20作をDVDで順番に改めて見ている。（シリーズ40周年記念のDVD-BOX＋「ダイ・アナザー・デイ」。一応、特典映像の方も一緒に見ているので、1本を見るのに3時間半前後の時間が必要となる。尚、今度は全20作のアルティメット・コレクションのBOX（スーツケースに収納）が発売されるのですね。全作吹き替え版もあるということで、一応は「アルティメット」と感じます。（が、40周年のBOXを持っているので、流石に購入の方は...）で、今回は遂に6本目となり、初代のコネリーと本数が並んだロジャー・ボンドのシリーズ第13作の「オクトパシー」です。
尚、007シリーズに関してはHPの方に資料として作っていますので、そちらもご覧頂ければ幸いである。（ここをクリックしてください。）尚、各作品については「作品解説」と「脱線メモ」という2本立てで記していますが、前者は筆者が書いたもの、後者は年間に映画を600本以上見るという友人のG氏が書いたものです。
「OCTOPUSSY」はI.フレミングの原作小説には同名タイトルの作品はない。I.フレミングの短編小説「007の追求」と「007の商略」とを組み合わせており、そこにオリジナル・ストーリーを追加して作られた物語である。何せ、本作品は初代ボンドのショーン・コネリーがボンドに復帰したということで製作された「ネバーセイ・ネバーアゲイン」と真っ向からぶつかることになったため、本家の意地として負けるわけにはいかない、とばかりに色々と詰め込み、当時「レイダース」で次々と手に汗握る連続アクション活劇がヒットしたことから「ジェットコースター・ムービー」という言葉が出てきたが、本作はまさに「ジェットコースター・ムービー」というような連続アクションの作品となった。何せ、ベルリンから始まり、インド、再びドイツを舞台にして、ノンストップ・アクションが繰り広げられる。尚、「ネバーセイ・ネバーアゲイン」の原作はI.フレミングの原作小説「サンダーボール作戦」である。（リメイクということになる。）で、興行成績は本家である本作の圧勝であった。
監督は前作に続いてジョン・グレンが務め、脚本はジョージ・マクドナルド・フレイザーとリチャード・メイバウムとマイケル・G・ウィルソンが担当した。音楽は本シリーズではお馴染みのジョン・バリーが復帰し、主題歌は、'70'sを代表する女性シンガーであるリタ・クーリッジがメロディアスな「All Time High」を歌っている。印象的な美しい彼女のボーカルがたっぷりと聴ける秀曲である。ところでリタ・クーリッジと言えば、カーペンターズのヒットで知られる「Super Ster」という曲があるが、この曲は実はリタがオリジナルであり、カーペンターズはカヴァーしていて、それが大ヒットをしたのである。(これは意外と知られていないことです。)
キャストは、初代コネリーと並ぶ6作目(6作連続というのはコネリーを抜きました)のボンドとなるロジャー・ムーアに、ボンドガールは「黄金銃を持つ男」にも出演していたスウェーデン出身のモード・アダムスがメインのボンドガールに昇格する形になったが、シリーズ作品で2度も主演級のボンドガールを演じたのは長い歴史のあるシリーズでも彼女だけである。敵となる謎の王族・カマル・カーンにはルイ・ジュールダン、悪事を企むソ連のオルロフ将軍にはスティーブン・バーコフ、オクトパシーの補佐を務めるマグダには、やはりスウェーデン出身のクリスティーナ・ウェイボーンといった顔ぶれである。また、前作「ユア・アイズ・オンリー」ではMは出張中ということで不在だったが、本作からはロバート・ブラウンが2代目Mとして登場し、これにQとマネーペニーのデズモンド・リュウェリン、ロイス・マックスウェルはいつものように登場する。尚、この他に「ボンド・ビューティーズ」として世界各地から美女たちが集められ、オクトパシー軍団を構成していました。(これはムーアの衰えを隠そうとしてのことなのでしょうか？)
物語は、ベルリン国境（現在は無くなりましたが、本作製作時は東西冷戦下のベルリンということで、ベルリンの壁がありました。）で、MI-6のスパイ、ボンドの同僚である009が何者かによって殺された。009は辛うじてイギリス大使の公邸にたどり着き、ロシアの秘宝を手に息絶えたのだった。この秘宝を手掛かりに、オークション会場に向かったボンド。そこでアフガニスタンの王族カマル・カーンが怪しいと睨んだボンドはインドに赴く。そこで、ロシアの秘宝をめぐって、宝石強盗団であり、その隠れ蓑としてサーカス一座を率いる謎の女性・オクトパシーがカマル・カーン、ソ連のタカ派のオルロフ将軍と組んである企みを練っていた。その計画を知ったボンドはドイツでサーカス興業を行うことになっていたオクトパシーの一座を追う。が、カマル・カーンとオルロフ将軍は、オクトパシーを裏切り、西ドイツのNATO基地で核爆弾を爆発させるという陰謀を企んでいた...
本作は、最初に小型ジェット機・アクロスターを使った派手な空中アクション＆爆発があるものの、その後の悠久の大国インドが舞台になってからは、メカというのは控えめになり、肉体アクションを中心とした連続アクションとなっていて、二つのテイストが楽しむことの出来る作品でもある。が、50台も半ばを過ぎたロジャー（実はS.コネリーよりも年上です。）のアクションはかなりくたびれを感じるようになっていました。でも、本作では、オクトパシーの美女軍団とジェットコースター・ムービーという展開がそれをカバーしてくれました。
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2006/11/22
- メディア: DVD
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2003/02/26
- メディア: DVD
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2004/08/20
- メディア: DVD
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2006/11/22
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James Bond 007 - 1/4 Scale Premium Figure: Roger Moore as James Bond
- 出版社/メーカー: サイドショウ
- メディア: おもちゃ＆ホビー
James Bond 007 - Legacy Collection 12 Inch Figure: Roger Moore as James Bond
- 出版社/メーカー: サイドショウ
- メディア: おもちゃ＆ホビー
↓一応これを。（これは「番外作品」であり、007シリーズには加えられません。）
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2003/04/11
- メディア: DVD
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