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ROD STEWART『BLONDES HAVE MORE FUN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表されたアルバムで、世の中はまさにディスコ・フィーバーで湧いていた時期のものである。特に、本アルバムから生まれた全米No.1ソングである『Da Ya Think I'm Sexy?』は、色々なアーティストがディスコ・サウンドに染まっていったことの代名詞のように言われている一曲であり、その影響もあってか、本アルバムはディスコ系のダンス・ナンバーが集まっているのでは、という誤解があるアルバムである。(そういう誤解を生むほど、当時のディスコ・サウンドの一大ブームというのは凄まじく、また、RODも色々と言われたものであった。)本アルバムは、確かにディスコ調のサウンドに傾いているところがあるが、本アルバムはロック・スターへの道を確かなものにしたアルバムであり、ディスコ調のフレバーのするロック・アルバムでもある。特に、ハスキーな彼のボーカルはやっぱり輝いています。尚、本アルバムは1979年のBillboard年間アルバム・チャートでは10位にランクインしており、レギュラー・チャートでは3週間にわたって1位の座を獲得している。

収録曲は以下の全10曲である。『Da Ya Think I'm Sexy?』『Dirty Weekend』『Ain't Love A Bitch』『Best Days Of My Life』『Is That The Thanks I Get?』『Attractive Female Wanted』『Blondes (Have More Fun)』『Last Summer』『Standin' In The Shadows Of Love』『Scarred And Scared』。

この中からは、やはり『Da Ya Think I'm Sexy?』に触れないわけにはいかない。この曲はBillboardで4週連続1位に輝き、1979年の年間シングル・チャートでは4位にランクインした大ヒット曲である。が、このヒットの大きさもさることながら、この曲はブームとなっているディスコ・サウンドの一つの象徴的な曲として扱われ、これまでディスコ・サウンドとは無縁だと思われたアーティストがディスコ・サウンドに傾いた象徴として扱われたのである。ということもあって、とにかくあまりにも有名な一曲である。(RODの代表曲のような扱いをされているが、確かに代表曲の一つではあるが、他にも素晴らしい曲をたくさん発表しています。)

筆者としたら、本アルバムからのお薦め曲は、この『Da Ya Think I'm Sexy?』は外すことにして、『Ain't Love A Bitch』『Is That The Thanks I Get?』『Attractive Female Wanted』『Standin' In The Shadows Of Love』といった所を持ってくる。確かに知名度と言うことでは大きく後れを取るが、ロックスターとしてのRODを象徴するように、ロックと言っても幅広いロックを奏でている。(フォーク調、レゲエ調、ニューウェーブ調、ロックンロール調)また、ボーカルの方も一段と磨きがかかり、バラード・ナンバーではたっぷりと聴かせてくれている。

色々と誤解されているアルバムというのは何もRODだけではなく、数多くのアーティストたちも誤解されていて、それが広く認知されてしまっているというケースが多数ある。そんなアルバムの代表格が本アルバムであるが、自分の耳で聴いて、その評価を覆すようにしてもらいたい所である。本アルバムは'70's終盤という時期に、'80'sにも通用する気持ちの良いロックを聴かせてくれるアルバムである。特に、'80'sサウンドがお好きな方(特に本アルバムに対しては誤解が多い)はしっかりと聴いてもらいたいアルバムである。

 

Blondes Have More Fun

Blondes Have More Fun

  • アーティスト: Rod Stewart
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 2000/09/19
  • メディア: CD


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