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STARSHIP『NO PROTECTION』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年に発表されたアルバムであり、JEFFERSON AIRPLANEから数えると24枚目のアルバムである。この中からは全米No.1ヒットも生まれているが、本アルバムの方はセールスの方では今ひとつ伸びなかった。STARSHIPと言えば、JEFFERSON AIRPLANEからJEFFERSON STARSHIP、そしてSTARSHIPと名前を変えて活動しているバンドであり(この後、再びJEFFERSON AIRPLANEの名前を使うことになる)、本アルバム発表当時は既に20年にも及ぶキャリアを持っているバンドである。(メンバーチェンジがあり、全員が一緒にずっとやってきた訳ではありませんが...)当然、サウンドの方も大きく変わり、STARSHIPとしてのサウンドは随分とキャッチーなメロディを持つポップなものになっていました。本アルバムはエレ・ポップとギター・サウンドが融合した聴きやすいサウンドのアルバムである。(が、エレ・ポップとしたら今ひとつこれという個性が無く、おとなしい...)

収録されているのは以下の全11曲である。『Beat Patrol』『Nothing's Gonna Stop Us Now』『It's Not Over ('Til It's Over)』『Girls Like You』『Wings Of A Lie』『The Children』『I Don't Know Why』『Transatlantic』『Say When』『Babylon』『Set The Night To Music』。

この中からは、『Nothing's Gonna Stop Us Now』(邦題「愛はとまらない」)が全米No.1の座(2週連続1位)を獲得するヒットを記録していて、1987年のBillboard年間シングル・チャートでは堂々の5位にランクインしている。が、この大ヒット曲以外は、正直言って今ひとつ冴えがないのも事実である。この曲も、映画「マネキン」(1987年、マイケル・ゴッドリーブ監督、アンドリュー・マッカーシー、キム・キャットラル主演のファンタジー・ラブ・ロマンス作品である。)の主題曲ということでヒットしたと言った方がいいものである。(この辺りが正直にセールスやチャートの方に出たと言うことが出来る。)これ以外のお薦め曲として、『It's Not Over ('Til It's Over)』『I Don't Know Why』『Transatlantic』の3曲をピックアップしておくことにするが、いずれもが聴きやすい曲であり、グレース・スリックのボーカルは相変わらず聴かせてくれている。また、いかにも'80'sという時代を反映したサウンドに纏まっている。(こういう纏まってしまった所に、魅力を感じないということはあるのでしょうが...)

本アルバムは、今ひとつ評価も低いアルバムであるが、名前を変えても長いキャリアがある彼ららしく、しっかりと纏まったアルバムである。ややこぢんまりとした感は否めないものの、少なくとも『Nothing's Gonna Stop Us Now』はとても聴きやすい一曲である。まあ、この時期ではすっかり定着した映画主題歌をビッグネームのバンドが担うということからヒットを記録したというのも当然と言えば当然だろうが、まさかの全米No.1となるのだから、これもまた面白いところである。(長いキャリアのある彼らでも、全米No.1を獲得したのはこれが3曲目というのはちょっと意外なところである。)尚、映画「マネキン」から彼らの名前を知ったという方は、STARSHIPだけでなく、JEFFERSON AIRPLANE/STARSHIP名義のアルバムも聴いてもらいたいところである。

 

No Protection

No Protection

  • アーティスト: Starship
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 1999/10/26
  • メディア: CD

↓映画「マネキン」はこちら

マネキン

マネキン

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2004/05/28
  • メディア: DVD


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