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STRAY CATS『BUILT FOR SPEED』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表されたアルバムであるが、本国イギリスでの1st.アルバムと2nd.アルバムからの選ばれた曲に、アルバム・タイトル・ナンバーである『Built For Speed』を加えたアメリカでのデヴュー・アルバムである。ということで、ベスト盤ではないが、ベスト盤的な部分のあるちょっとお得なアルバムである。当時は、ネオ・ロカビリーと言われ、'50'sサウンドの代表の一つとして往年のロカビリーが新たな形で生まれ変わってブームとなっていたが、そんなネオ・ロカビリーを代表する彼らである。ということで、本アルバムは大ヒットを記録した。1983年のBillboard年間アルバム・チャートでは14位、レギュラー・チャートでは最高位2位を記録している。(まあ、内容が内容であり、ブームの中心的なバンドだったから、当然と言えば当然である。)

収録曲は以下の全12曲である。『Rock This Town』『Built For Speed』『Rev It Up & Go』『Stray Cat Strut』『Little Miss Prissy』『Rumble In Brighton』『Runaway Boys』『Lonely Summer Nights』『Double Talkin' Baby』『You Don't Believe Me』『Jeannie, Jeannie, Jeannie』『Baby Blue Eyes』。

本アルバムはオリジナル・アルバムではなくて編集盤ということもあって、実にオイシイ曲が収録されている。いきなり『Rock This Town』で始まると、気分は完全に'50'sである。が、単なる懐古主義に陥っていないところが彼らであり、'80'sという新しい時代のスピリットを融合させている。これは『Built For Speed』や『Stray Cat Strut』で大いに感じさせてくれるが、この辺りが「ネオ・ロカビリー」と言われる所でもある。『Runaway Boys』や『You Don't Believe Me』『Baby Blue Eyes』という所まで、とにかくたっぷりと楽しませてくれる充実した内容である。

'70'sの終盤からロックの世界ではパンクやニューロマンティックなど、次々と新しいサウンドが一気に生まれてきたが、KNACKのシンプルなロックがヒットしたということも、ロカビリーという比較的シンプルなサウンドがヒットする下地にもなっている。時には彼らのようなシンプルなサウンドに浸るのもまた良いものである。本アルバムは、ベスト盤をどうしようかと迷っているような方にもお薦めしたいアルバムである。で、本アルバムから入った方は、オリジナル・アルバムの方に進んでいってもらいたい所である。

 

Built for Speed

Built for Speed

  • アーティスト: Stray Cats
  • 出版社/メーカー: Japanese Import
  • 発売日: 1999/11/09
  • メディア: CD


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