TIFFANY『TIFFANY』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1987年に発表された彼女のデヴュー・アルバムである。この時の彼女は若干15歳であって、DEBBIE GIBSONらと共にティーンエイジャーながらにして次代を担う星として彗星の如く現れるや、ティーンエイジャーの一大ブームを巻き起こすことになった。また、本アルバムからは2曲の全米No.1ヒットが生まれており、更に本アルバムも全米No.1の座を獲得するということで、まさに凄い勢いであった。で、1988年のBillboard年間アルバム・チャートでも、堂々の9位にランクインしている。(ちなみに、レギュラー・チャートで1位を獲得したのは2週間である。)
収録されている曲は以下の全10曲である。『Should've Been Me』『Danny』『Spanish Eyes』『Feelings Of Forever』『Kid On A Corner』『I Saw Him Standing There』『Johnny's Got The Inside Moves』『Promises Made』『I Think We're Alone Now』『Could've Been』。
全米No.1を獲得したのは、『I Think We're Alone Now』(1987年のBillboard年間シングル・チャートでは18位、1位は2週)と『Could've Been』(1988年のBillboard年間シングル・チャートでは8位、1位は2週)である。まずは『I Think We're Alone Now』(邦題:ふたりの世界)で彗星の如く現れたが、ちょっとハスキーなボーカルは新鮮な魅力に満ちていた。
本アルバムでは、そんな彼女が元気よく、幅広いサウンドを聴かせてくれているが、注目されるのはBEATLESの『I Saw Him Standing There』をカヴァーしているところである。彼女はBEATLES解散後の生まれであるが、そんな世代の彼女がBEATLESの曲を取り上げるというのもまた新たな魅力を楽曲に与えてくれることになった。
単なるアイドルではなく、実力の方もしっかりと持っている彼女の歌声は、まさに'80's後半の期待の星であった。'80'sの後半では書かすことの出来ないシンガーの一人である。(が、このデヴュー・アルバムが出来は一番でしたね...)
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