WHAM!『MAKE IT BIG』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼らの2nd.アルバムである。彼らがデュオとして活動していた期間は短いが、その人気は絶大なものがあり、'80'sのポップス・シーンにおいてはその名をしっかりと刻み込むことになった。本アルバムも大ヒットを記録して、1985年のBillboard年間アルバム・チャートの4位、最高位は3週間連続の1位を記録している。アイドル的な人気を誇ったが、音楽性でも一級品で、特にGEORGE MICHAELの才能は高く評価されている。ポップで楽しいサウンドをたっぷりと聴かせてくれているだけでなく、メロディアスでたっぷりと聴かせてくれるところもあり、'80'sという時代を代表する名曲も生まれている。本アルバムは彼らの発表したアルバムではまさに最高傑作である。
収録されている曲は以下の全8曲である。『Wake Me Up Before You Go-Go』『Everything She Wants』『Heartbeat』『Like A Baby』『Freedom』『If You Were There』『Credit Card Baby』『Careless Whisper』。
この中からは3曲の全米No.1ソングが生まれているが、とにかく当時の彼らは何をしても売れるという状況であった。『Wake Me Up Before You Go-Go』が最初の全米No.1ソングとなって3週間1位の座を獲得し、1985年のBillboard年間シングル・チャートの3位に輝いたのを皮切りに、GEORGE MICHAELをフューチャリングした名義で発表した『Careless Whisper』も3週連続No.1の上に、1985年のBillboard年間シングル・チャートの第1位を獲得、『Everything She Wants』も2週連続の1位を獲得し、1985年のBillboard年間シングル・チャートでも25位を獲得というように立て続けに全米No.1ヒットを放った。そして『Freedom』は最高位こそ3位であるが、この曲も1985年のBillboard年間シングル・チャートでは76位にランクインするというように、まさに1985年は彼らの一年であった。
『Wake Me Up Before You Go-Go』や『Freedom』は明るく楽しいポップス・ナンバーであり、'80'sポップスの王道を行くものであるが、『Careless Whisper』は打って変わって、じっくりと聴かせるメロディアスな一曲であって、バラードとしても絶品であり、後にソロとしても大ヒットを放つGEORGEの才能の片鱗に満ちあふれている。
WHAM!のことをアイドル視して軽く見る人たちもいるが、そういう輩は放っておいて、'80'sという時代にしっかりと刻み込まれた極上のサウンドを堪能しましょう。尚、WHAM!と言えば、現在ではスタンダード・ナンバーとなった「Last Christmas」というイメージがあるが、本アルバムを聴けば、その認識は根底から崩壊するであろう。やはり本アルバムを聴かずしてWHAM!を語ることは出来ないのである。本アルバムは間違いなく'80'sを代表するアルバムの一枚である。
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