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WILSON PHILLIPS『WILSON PHILLIPS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1990年に発表された彼女たちの1st.アルバムである。デヴューアルバムであるにもかかわらず、この中からは3曲の全米No.1ヒットが生まれ、これらを含めて5曲ものシングルがチャートを賑わせ、本アルバムも大ヒットを記録した。(1990年のBillboard年間アルバム・チャートでは15位、レギュラー・チャートでは最高位2位を記録した。)彼女たちは、言わずと知れたビーチボーイズのブライアン・ウィルソンの二人の娘であるカーニーとウェンディ、そしてママス&パパスのジョン・フィリップスの娘であるチャイナという3人が結成したグループであり、才能音楽の才能ということではあまりにも血筋が良く、これだけのヒットを生み出したというのも十分納得できる。最初こそ、「2世」ということで話題になったが、彼女たちの持っている実力が広く認められ、そのような肩書きは全く必要なく、次々とヒットを飛ばしていった。彼女たちの奏でる美しいボーカル、コーラスはいつの時代でも認められるものであるという基本を改めて教えてくれたグループでもある。とにかく彼女たちが聴かせてくれるハーモニーは、様々なサウンドが溢れる'90'sという時代では、「忘れられたアメリカの良心」とも言われ、当時の流行りの音楽では忘れられていたものを思い出させてくれることにもなった。

収録されているのは以下の全10曲である。『Hold On』『Release Me』『Impulsive』『Next To You (Someday I'll Be)』『You're In Love』『Over And Over』『Reason To Believe』『Ooh You're Gold』『Eyes Like Twins』『The Dream Is Still Alive』。

この中からの全米No.1ヒットとなったのは以下の3曲である。『Hold On』(1990年のBillboard年間シングル・チャートでは堂々の1位を獲得。1位獲得は1週間→それなのに年間1位を獲得したのだから、チャートの上位に長くいたということです。)、『Release Me』(1990年のBillboard年間シングル・チャートでは19位。1位獲得は2週間)、『You're In Love』(1991年のBillboard年間シングル・チャートでは27位。1位獲得は1週間)。また、1位を獲得できなかったものの、ヒットしたのは『Impulsive』(1991年のBillboard年間シングル・チャートでし48位、レギュラー・チャートでの最高位は4位)と、『The Dream Is Still Alive』(Billboardの年間シングル・チャートTOP100にこそランクインし無かったが、レギュラー・チャートでは最高位12位を記録した。)である。ということで、収録曲10曲の内、半数がシングル・カットされて大ヒットを記録した。

筆者のお薦め曲は、シングル・ヒットをした5曲の中からは、やはり『Hold On』を一押しする。(他の4曲も間違いなくお薦めだが、あえて1曲を選ぶなら、ということである。)また、シングル・カットされなかった曲の中からは『Over And Over』と『Reason To Believe』をピックアップしておくが、早い話、収録曲の全10曲いずれもがお薦めである。(捨て曲なんて全くありません。)

いずれの曲もが、爽やかなものであり、心を和めてくれるサウンドであって、たっぷりと聴かせてくれている。このような良い曲はいつの時代でも受け入れられるということで、音楽界の良識は生きていると言うことを改めて教えてくれた。ビーチボーイズやママス&パパスのサウンドがお好きな方にもお薦めの絶品のアルバムである。

 

Wilson Phillips

Wilson Phillips

  • アーティスト: Wilson Phillips
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1990/02/28
  • メディア: CD


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