THE PINK PANTHER(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品1963年の映画「ピンクの豹」のサントラ盤である。そう、あの「ピンク・パンサー」である。この「ピンクの豹」はシリーズ第1作であり、「暗闇でドッキリ」「ピンク・パンサー2」「…3」「…4」「…5」、更に「ピンク・パンサーの息子」というように続々と続編が製作され、番外編も「トレイル・オブ・ザ・ピンクパンサー」「クルーゾ警部」や「ピンク・パンサー&クルーゾ警部」というアニメ作品が製作されている。また、今年(2006年)にリメイク作品「ピンク・パンサー」が公開されたのも記憶に新しいところである。
で「ピンクの豹」はブレイク・エドワーズ監督、ヘンリー・マンシーニの音楽という黄金コンビの傑作でもあり、テーマ曲である『Pink Panther Theme』は彼の代表的な曲の一つとしてあまりにも有名である。出演はデヴィッド・ニーヴン、クラウディア・カルディナーレ、ピーター・セラーズ、キャプシーヌ、ロバート・ワグナー、ブレンダ・デ・バンジー、コリン・ゴードン、ジョン・ル・メスリエールたちである。
物語は、ドタバタ・コメディである。'60'sにはこのような面白いコメディ作品がたくさんあるが、ドジでマヌケなクルーゾー警部はその代表的なキャラクターでもある。(それにしても、フランス警察にはこういう警部がいるというのもまた面白い設定である。)
物語は、「ピンク・パンサー」という名前の豪華な宝石をねらう一流の泥棒と、それを追うフランス警察のクルーゾ警部の活躍(?)を描いたものであるが、失敗がことごとく良い方に転がるクルーゾーが実に楽しくなってくる。
サントラ盤に収録されているのは以下の全14曲である。(最近の再発盤では2曲のボーナス・トラックが追加されているようです。)『Pink Panther Theme』『It Had Better Be Tonight [Instrumental]』『Royal Blue』『Champagne And Quail』『Village Inn』『Tiber Twist』『It Had Better Be Tonight [Vocal Version]』『Cortina』『Lonely Princess』『Something For Sellers』『Piano And Strings』『Shades Of Sennett』『Return Of The Pink Panther, Pts. 1-2』『Greatest Gift (Instrumental)』。
やっぱり『Pink Panther Theme』は聞き慣れた曲であるが、改めて聴いてみると、自然とクルーゾーのドタバタぶりが頭に浮かんでくるが、なかなか良くできた曲である。それ以外も、ドタバタ・コメディ作品の音楽らしく、楽しくなってくる曲、雰囲気が良くて、コメディ作品の音楽とはとても思えない曲というように、充実した内容である。映画の方はシリーズ作品で、番外編、リメイク作品まで含めると10本を越えるが、一度は見てもらいたい作品である。(音楽の方も合わせて楽しみましょう。)
ピンク・パンサー リミテッド・フィルム・コレクション DVD-BOX
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2006/05/10
- メディア: DVD
コメント 0