「BUGSY MALONE」 [映画(洋画)]
'70's終盤から'80's初頭の4大ティーンエイジャーとして人気を集めた4人のトリを飾るのはこの人ということで、今回は、残るジョディ・フォスターの出演作品をということです。彼女は'80's後半になると「告発の行方」でアカデミー主演女優賞を獲得し、名実共にアメリカを代表する大女優に成長したということで、ティーンを卒業後の作品は多数語りたいものがあるが、現在は4大ティーンエイジャーとして記しているので、ここではその頃の作品ということで「ダウンタウン物語」を選ぶことにしました。
この作品は、アラン・パーカーの監督デヴュー作であると同時に、彼が監督と脚本を務め、音楽はポール・ウィリアムス、出演は、スコット・バイオ、ジョディ・フォスター、ジョン・キャシシ、マーチン・レヴ、フローリー・ダガーたちである。注目点は、本作出演者の平均年齢が12歳ということである。では、子供向けの作品かというと、そうではなく、'30'sのニューヨークの暗黒街を描いた作品である。本作出演時のジョディは14歳(それでも出演者の平均年齢より上なんですよね...)であった。
物語は、禁酒法下のニューヨーク。暗黒街では二つのギャング団が対立していて、その抗争は激しくなっていく一方で... というものである。本作の面白いところは、クライマックスの抗争劇がパイ投げ合戦という所である。映画で「パイ投げ合戦」というと、サイレントの時代からあるネタであり、古典的なものでもあるのだが、古き良き時代の作風であることから、何かほのぼのとした感じを受けることになる。シリアスなドラマも良いのだが、本作のようなノリであると、見ていても微笑ましくなってくると同時に、楽しさをも感じることになる。
そんな中で、娼婦を演じるジョディであるが、貫禄があり、更に妖艶さを持ち合わせている。「告発の行方」以降の大人のジョディとは全く違う味が出ています。本作の様な物語であれば、「暗黒街」を描いた作品であるが、大人から子供まで、家族みんなで楽しむことが出来る作品でもあり、大いに楽しんでもらいたい所である。
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