JOHN COUGAR『NOTHIN' MATTERS AND WHAT IF IT DID』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表された彼の2nd.アルバムである。この時期はまだ「JOHN COUGAR」名義でアルバムを発表していました。(本アルバムの次に発表するのがあの大ヒットを記録して全米No.1の座も獲得した「AMERICAN FOOL」と言うことになる。)サウンドの方は、彼の特徴が出ているアメリカン・ロック路線のものであるが、まだまだ荒削りという部分が残っている。本アルバムは、1981年のBillboard年間アルバム・チャートでは39位、レギュラー・チャートでは最高位37位を獲得しているが、最高位が30位台の後半なのに年間アルバム・チャートでもTOP 40にランクインしているというのは、息の長いヒットを記録したということである。
収録されているのは以下の全11曲である。『Hot Night In A Cold Town』『Ain't Even Done With The Night』『Don't Misunderstand Me』『This Time』『Make Me Feel』『To M.G. (Wherever She May Be)』『Tonight』『Cry Baby』『Wild Angel』『Peppermint Twist』『Cheap Shot』。
この中からは『Ain't Even Done With The Night』がシングル・カットされて、Billboardのシングル・チャートで最高位17位、1981年の年間シングル・チャートでは63位にランクインするヒットを記録している。また、『This Time』もシングル・カットされている。(こちらのヒットは小規模でした。)ということもあって、本アルバムからといえば、やはり『Ain't Even Done With The Night』がということになり、外せない曲となる。
この他にも、後の彼らしい雰囲気があるのが『Hot Night In A Cold Town』である。エネルギッシュでパワフルなシャウトのようなボーカルを堪能できる。そして、聴かせる曲と言うことでは『Make Me Feel』がお薦めである。
次に発表するアルバムが大ヒットを記録するということで、本アルバムは「その前」ということでそれなりに注目は集めるものの、「AMERICAN FOOL」が次にあって、という位置づけをされているのは仕方のない所であるが、彼のサウンドを聴くのであれば忘れて欲しくないアルバムの一つである。(それにしても、ジャケットの写真って、アメリカのあんちゃんそのままと言う感じだが、若いですねで...)
Nothin' Matters and What If It Did
- アーティスト: John Cougar
- 出版社/メーカー: Riva
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
コメント 0