LED ZEPPELIN『IN THROUGH THE OUT DOOR』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1979年に発表された9th.アルバムであり、実質的に彼らのラスト・アルバムである。しかも、前作から3年半ぶりのニュー・アルバムということで、ロバートが不幸を乗り越えてようやくカンバックしたということで、実に長く待っていたアルバムということでもあった。(が、本アルバム発表後の1980年にジョン・ボーナムが亡くなってしまった。)で、これだけ話題が集まったので、当然のように本アルバムは大ヒットをして、7週連続でBillboard誌のアルバム・チャートで1位を獲得し、1979年の年間アルバム・チャートでは26位、翌1980年の年間アルバム・チャートでは9位にランクインしている。
収録曲は以下の全7曲である。『In The Evening』『South Bound Saurez』『Fool In The Rain』『Hot Dog』『Carouselambra』『All My Love』『I'm Gonna Crawl』。
サウンドの方は、実にエネルギッシュなロックであり、長いブランクを一気に埋め合わせるかのようなエネルギーに満ちている。また、シンセサイザーを前面に出して、来るべき'80'sという新しい時代に合わせたかのような新しい音を狙った試みが行われているのも特徴である。
この中からの筆者のお薦め曲は、シンセ・サウンド全開の『Carouselambra』とポップで聴きやすい『All My Love』、そして聴き応えのある『I'm Gonna Crawl』をピックアップしておく。
時代の流れを受けて、それに迎合しているという声も一部にはあり、評価が分かれる本アルバムではあるが、ZEPPELINが帰ってきた、ということだけでも嬉しいアルバムである。(だからこそ、ジョンの死というのが残念で他ならない...)'68年から10年ちょっとという活動期間であったが、彼らの最後のアルバムということで、やはり忘れられないアルバムの一つである。
尚、1979年のリリース当時、本アルバム(当然のことながらLPです。)のジャケットは全部で6種類あり、それも話題になったアルバムである。(複数枚購入された方も多いのでは?)
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