PAT BENATAR『IN THE HEAT OF THE NIGHT』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1979年に発表された彼女のデヴュー・アルバムである。時は新たな時代'80'sが目前となっている中、パワフルで迫力満点のニュー・スターとして彗星の如く現れた彼女であるが、とにかくエネルギッシュでパワフルなボーカルは新時代の希望の星となって登場してくれた。1st.アルバムであるにもかかわらず、密度の高いロック・サウンドを聴かせてくれていて、当然のように大ヒットを記録した。Billboardのレギュラー・チャートでは最高位12位であるにもかかわらず、1980年の年間アルバム・チャートでは堂々の7位にランクインというように、長期にわたるヒットとなった。2nd.、3rd.アルバムもこの勢いでヒットを記録しているが、やはり本アルバムを語らずして彼女を語ることは出来ない。
収録されているのは以下の全10曲である。『Heartbreaker』『I Need A Lover』『If You Think You Know How To Love Me』『In The Heart Of The Night』『My Clone Sleeps Alone』『We Live For Love』『Rated X』『Don't Let It Show』『No You Don't』『So Sincere』。
冒頭の『Heartbreaker』がいきなりのスマッシュ・ヒットとなりその名を知らしめた彼女であるが、この曲は1980年のBillboard年間シングル・チャートでは83位、レギュラー・チャートでは最高位23位を記録している。この曲によって、'80's期待の女性ロック・シンガーとなり、その後の活躍はご存知の通りである。
この中からの筆者のお薦め曲は、やっぱり外すことの出来ない『Heartbreaker』、そして『I Need A Lover』『No You Don't』と、アルバム・タイトル・ナンバーの『In The Heart Of The Night』。歌の方は定評がある彼女であるが、1st.アルバムからその通りであり、巧さがあるボーカルを聴くことが出来る。'80'sに向けて、一身に期待を集めたのも納得できます。
'80'sに入ると、JOAN JETTの活躍や女性バンドのGO-GO'sの登場によって、女性ロックという大きな花が咲くようになるが、その先陣を切った一人として彼女の功績は大きなものがある。'80'sのガールズ・バンドを耳にする方は、PAT BENATARというロック・ボーカリストにも是非接してもらいたい所である。しかも本アルバムは、その彼女の起点でもあり、絶対に忘れてはならない名アルバムである。
↓本作の様な名盤はGOLD DISCも当然のようにあります。
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