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SANTANA『ZEBOP!』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表されたものである。(それにしても、実に息が長く活動していますね。)彼らのサウンドはブルース色の濃いものであり、またラテンの色に染まったサウンドを聴かせてくれていたが、インスト・ナンバーも取り上げていて、'70's終盤のフュージョンのブーム時分(本アルバムを発表する少し前)には、ロック・バンドではなく、フュージョン・グループといった趣があったのもまた事実である。(まあ、元々ギタリストであるカルロスを中心としたグループですから、そういう時期もありました。)本アルバムでも、ナイスなインスト・ナンバーが含まれていて、聴かせてくれている。また、本アルバムは1981年のBillboard年間アルバム・チャートでは32位、レギュラー・チャートでは最高位9位を獲得するヒットとなっている。

収録されているのは以下の全12曲である。『Changes』『E Papa R』『Primera Invasion』『Searchin'』『Over And Over』『Winning』『Tales Of Kilimanjaro』『Sensitive Kind』『American Gypsy』『I Love You Much Too Much』『Brightest Star』『Hannibal』。

特に本アルバムからは、大きなシングル・ヒットを記録した曲は無いが、粒ぞろいの曲が収録されている。この中からの筆者のお薦め曲は、『Over And Over』『Tales Of Kilimanjaro』『American Gypsy』『I Love You Much Too Much』といった所をピックアップしておく。

ブルース系のちょっと渋い曲、ラテン系の明るくリズミカルな曲は彼らの得意とするところであるが、彼ららしいサウンドはたっぷりと聴かせてくれる。また、本アルバムではインスト・ナンバーである『Tales Of Kilimanjaro』と『I Love You Much Too Much』がたっぷりと聴かせてくれる曲であり、ギター・サウンドがお好きな方はたまらない一曲でもある。

グループとしてのサンタナは、メンバー・チェンジが激しいと言うこともあって、アルバムごとに大なり小なりのサウンドの変化というものがあるが、変わらないのはカルロスのギターである。彼がグラミー賞を総なめ(1999年)にするまでには、本アルバム発表時点からも18年先のことであり、'60'sにデヴューした彼のキャリアを考えたら、気が遠くなりそうであるが、「継続は力なり」を実証してくれました。しっかりと聴いておきたいアルバムの一つです。

 

Zebop!

Zebop!

  • アーティスト: Santana
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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