CARS『SHAKE IT UP』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼らの4th.アルバムである。本アルバムはキャッチーでテンポの良いウキウキとした楽しいサウンドが詰まったアルバムである。ニューウェーブの波に乗って登場した彼らであったが、本アルバムではポップな路線ら移行して、とにかく楽しい気持ちにさせてくれるサウンドを聴かせてくれる。(一部には従来の彼ららしいサウンドの曲もあります。)で、このポップな路線は大いに受け入れられることになり、本アルバムは1982年のBillboard年間アルバム・チャートでは34位にランクインし、レギュラー・チャートでは最高位9位を記録する大ヒットとなった。(そして、次の大ヒット・アルバム「HEARTBEAT CITY」に繋がることになるのである。
収録されているのは以下の全9曲である。『Since You're Gone』『Shake It Up』『I'm Not The One』『Victim Of Love』『Cruiser』『Dream Away』『This Could Be Love』『Think It Over』『Maybe Baby』。
本アルバムからは『Shake It Up』がシングル・カットされて大ヒットを記録しているが、Billboardのシングル・チャートで最高位4位を記録し、1982年の年間シングル・チャートでも23位にランクインしている。また、『Since You're Gone』は年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていないが、Billboardのシングル・チャートで最高位41位を記録した。そして、1986年にベストアルバムがリリースされた際にシングルカットされた『I'm Not The One』が、年間シングル・チャートのTOP 100にこそランクインしていないが、レギュラー・チャートで最高位32位を記録している。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーてであり、とにかく明るく楽しく、ウキウキしてくる『Shake It Up』である。イントロをちょこっと聴くだけで嬉しくなる曲にはそう簡単に出会えるものではないが、この曲そういう楽しい曲なのである。この曲以外の本アルバムのお薦め曲は、この時期に一気に使用することが広がったシンセサイザーがロックのビートと上手く融合した曲である『Since You're Gone』、とても楽しい曲である『Victim Of Love』、メロディ・ラインに惹かれる『I'm Not The One』という所をピックアップしておく。
'80'sサウンドの楽しさということでは、本アルバムは彼らの発表したアルバムの中では本アルバムがピカ一であり、それでいて何処かに未完成のサウンドということが感じられ、このバランスが'80'sらしい所でもある。大いに楽しみたいアルバムである。
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