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CABARET(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1972年のミュージカル映画「キャバレー」である。この作品は、1955年に映画化された「嵐の中の青春」(原題:I AM CAMERA)のリメイクでもある。(元々は舞台劇です。)また、本作品はアカデミー賞を8部門(監督、主演女優、助演男優、撮影、美術、編集、音響、編曲賞)に渡って獲得した作品でもある。監督はボブ・フォッシーで、ジェイ・プレッソン・アレンとヒュー・ホイラーが脚本を書き、撮影はジェフリー・アンスワース、編曲はラルフ・バーンズ、音楽はジョン・カンダーが担当した。出演は、ライザ・ミネリ、マイケル・ヨーク、ヘルムート・グリーム、ジョエル・グレイ、マリサ・ベレンソン、フリッツ・ウィーヴァーたちである。(今では、ライザ・ミネリの代表作となっている(アカデミー主演女優賞まで獲得したのだから、当然と言えば当然ですが...)が、彼女は本作が初のミュージカル出演であった。)

物語は、ナチスが台頭したベルリン。若い芸人たちが集うキャバレー(日本で言うキャバレーではありません。)を舞台に、そこに集う若きスター・サリーに絡む人たちが織りなすデカダン。ミュージカル作品である。若いながらも歌と踊りもこなすスター・サリー。そんな彼女の下宿にロンドンから来た語学生ブライアンがやってくる。二人は性格も生き方も全く違っていたが、知り合うと恋に落ちる。そんな二人の間に金持ちでハンサムであるが、バイセクシャルの貴族・マクミシリアンが介入してくる。更に、物語の方は、ファシズムを支える要素が政治への無関心であるということが浮き彫りにされていくようになり...

そんな本作はミュージカル映画ということで、サントラ盤の方も充実した内容になっている。ライザ・ミネリの歌の上手さも堪能できるアルバムであり、映画単体ではなく、サントラ盤も一緒に聴いてもらいたい所である。

サントラ盤の収録曲は以下の全12曲である。『Willkommen』『Mein Herr』『Maybe This Time』『Money, Money』『Two Ladies』『Sitting Pretty』『Tomorrow Belongs To Me』『Tiller Girls』『Heiraten (Married)』『If You Could See Her』『Cabaret』『Finale』。

ミュージカル映画のサントラ盤ということなので、映画の劇中で使われたシーンが頭をよぎるのは仕方のない所である。が、やはり、ライザ・ミネリの歌には惹きつけられるものである。映画の方は、何となく退廃的で暗い印象を受けることになるかも知れないが、サントラ盤ではそういう所は吹き飛ばされるので、映画だけでなく、サントラ盤と合わせて、或いはサントラ盤を主として、映画を従として接してみるのもまた一興かと...

 

Cabaret: Original Soundtrack Recording (1972 Film)

Cabaret: Original Soundtrack Recording (1972 Film)

  • アーティスト: John Harold Kander, Fritz Wepper, Greta Keller, Helmut Griem, Joel Grey, Liza Minnelli, Marisa Berenson, Michael York
  • 出版社/メーカー: Hip-O
  • 発売日: 1996/11/19
  • メディア: CD

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キャバレー リバース・エディション

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/11/27
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