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「FATHER OF THE BRIDE」['50] [映画(洋画)]

表題の作品は1950年の映画「花嫁の父」である。一人娘を嫁に出す父親の気持ちをユーモアを交えながら描いたファミリー・ドラマである。原作はエドワード・ストリーターの小説で、それをフランシス・グッドリッチ、アルバート・ハケットの二人が脚本として仕上げ、ヴィンセント・ミネリ監督がメガホンを取った作品である。また、撮影はジョン・アルトン、音楽はアドルフ・ドイッチであり、出演は、スペンサー・トレイシー、エリザベス・テイラー、ジョーン・ベネット、ドン・テイラー、ビリー・バーク、レオ・G・キャロル、ラスティ・タンブリンたちである。

本作では、やはり、何と言ってもエリザベス・テイラーである。本作出演時はまだ18歳であったが、その可憐な花嫁姿は、劇中の父が溜息をつくだけではなく、見る者を魅了した。(流石は大スターであり、オーラを放っている。)また、その花嫁の父を演じたスペンサー・トレイシーの演技の評価は高く、アカデミー主演男優賞にノミネートされたが、惜しくも受賞とはならなかった。

アメリカの中流家庭で、一人娘を花嫁に出す親の姿は、歳月が流れても変わるものではないが、うまくまとめられている物語である。で、、本作は好評だったことから、翌1951年に続編「可愛い配当」(原題:FATHER'S LITTLE DIVIDEND)が制作された。また、1991年に、同じタイトル(原題、邦題は「花嫁のパパ」)でリメイクされている。(タイトルに「['51]」とあるのは、そのリメイク作品と区別するためでもある。)続編やリメイク作があるが、やはり本作を最初に見ないことには始まりません。しかも、本作は製作から50年以上が経過していて、日本国内では著作権が切れているので、超廉価盤としてもDVDがリリースされているので、ライブラリーに加えるにもお手頃です。リズの初々しい花嫁姿を堪能できるということを考えたら、お安い買い物ですよ。

 

花嫁の父

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