FLEETWOOD MAC『MIRAGE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1982年に発表されたアルバムである。この時期の彼らは、メンバー(特に、S.ニックスとL.バッキンガム)がソロ活動に力を入れていて、それぞれがソロとしてもヒット曲を放っており、グループの方は事実上解散状態にあっただけに、ニューアルバムが発表されたというのは嬉しいことであった。サウンドの方は今までの彼ららしいサウンドがよりポップになり、'80'sらしいサウンドを聴かせてくれる。'80'sになってもMacは健在というアルバムとなった。で、本アルバムは全米No.1の座を5週間にわたって獲得し、1982年のBillboard年間アルバム・チャートでは24位、翌1983年の年間アルバム・チャートでも88位にランクインするビッグ・ヒットとなった。
収録されているのは以下の全12曲である。『Love In Store』『Can't Go Back』『That's Alright』『Book Of Love』『Gypsy』『Only Over You』『Empire State』『Straight Back』『Hold Me』『Oh Diane』『Eyes Of The World』『Wish You Were Here』。
この中からは、シングルとして『Hold Me』が最高位4位を獲得し、1982年のBillboard年間シングル・チャートでも31位にランクインしている。
この中から筆者のお薦め曲は、『Love In Store』『Can't Go Back』『Gypsy』『Hold Me』『Eyes Of The World』という所をピックアップしておく。(大ヒットを記録した『Hold Me』も悪くないが、筆者の一押しは『Gypsy』である。)S.ニックスもL.バッキンガムも、まさに脂が乗りきっていて、ソロとは違ってMacというチームとして最高のサウンドに仕上がっている。
この後、またも活動停止状態になり、再び復活するのだが、何だかんだと言っても彼らのアルバムの中では最も'80'sサウンドらしいサウンドを聴かせてくれているアルバムであり、「クリスタル・マック」とも言われる極上のポップなサウンドは心地良い。'70'sの名盤に縛られることなく、'80'sという時代にマッチした快心のアルバムである。じっくりと聴いてもらいたいアルバムである。
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