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HEART『HEART』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表された8th.アルバムである。また、デヴュー10周年を記念するアルバムでもある。'80'sに入り、'70'sの活躍していた時期と比べると低迷していたHEARTであるが、その鬱憤を晴らすかのように、本アルバムは久しぶりにHEART節が全開となり、大ヒットを記録した。本アルバムからは5曲のシングル・ヒットが生まれ、そのうち1曲は全米No.1を獲得、4曲が全米TOP 10入りを記録した。デヴューから10年を経て、ここに新たなHEARTが降臨したことになった。で、シングルが次々とヒットしたとなれば、アルバムの方も大ヒットを記録し、本アルバムは1週間だけだったとはいうものの、全米No.1の座を獲得すると共に、1985年のBillboard年間アルバム・チャートでは79位だったが、翌1986年は年間アルバム・チャートで堂々の2位にランクインした。(発売時期の関係があるため、'85年の年間順位が低いのは仕方のない所である。)

収録されているのは以下の全10曲である。『If Looks Could Kill』『What About Love?』『Never』『These Dreams』『Wolf』『All Eyes』『Nobody Home』『Nothin' At All』『What He Don't Know』『Shell Shock』。

この中からは5曲のヒットが生まれているが、その内の3曲がBillboardの年間シングル・チャートのTOP 100にランクインしている。それらの曲は、『What About Love?』(1985年、年間87位、最高位10位)、『Never』(1986年、年間18位、最高位4位)、『These Dreams』(1986年、年間33位、最高位1位(1週間))である。また、『Nothin' At All』が最高位10位、『If Looks Could Kill』が最高位54位を記録している。

この中からは、やっぱり『These Dreams』が秀逸である。そして『Never』も負けず劣らず素晴らしい。HEARTはアンとナンシーの姉妹を中心としたグループであるが、アンのボーカルとナンシーのコーラスが絶妙のハーモニーを聴かせてくれている。女性ロック・ボーカリストとしてアンはこれまでも実績があるが、10年という経験から更に大きくなり、バラード・ナンバーはじっくりと、ロック・ナンバーはパワフルに、変幻自在に聴かせてくれる。

本アルバムは、低迷していたHEARTが心機一転し、レコード会社を移籍したというだけでも新たな船出となるものであるが、全米No.1の座を獲得するというように、セールスの点では大成功したアルバムと言うことで、彼女たちのキャリアにおいても重要なアルバムである。が、'70'sのHEARTを知っている者としたら、'80's風になって纏まりすぎちゃったと感じてしまう所もある。が、'80'sサウンドを語る上では忘れることの出来ないアルバムである。

 

Heart

Heart

  • アーティスト: Heart
  • 出版社/メーカー: Capitol Records
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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