「HISTOIRE D'O」 [映画(洋画)]
表題の作品は1975年のフランス映画「O嬢の物語」である。これは、フランスのエロチシズム文芸作品の古典小説の映画化作品である。しかも、「エマニエル夫人」の続編の依頼を断って本作の監督を務めたのがジュスト・ジャカン監督であり、それだけ力を入れた作品である。原作はポーリーヌ・レアージュで、セバスチャン・ジャプリゾが脚本を書き、監督はジュスト・ジャカンである。また、撮影はロベール・フレース、音楽を担当したのはピエール・バシュレである。出演は、コリンヌ・クレリー、ウド・キア、ジャン・ガヴァン、アンソニー・スティール、クリスティアーヌ・ミナッツオリ、マルティーヌ・ケリー、リ・セルグリーン、アラン・ヌーリーたちである。(主演のコリンヌ・クレリーはこの後、1979年の「007/ムーンレイカー」に出演したことで、改めて名前を広めている。)
物語は、恋人のルネに連れて来られた館にやってきたO。そこで囚われの身となり、全裸にされて首輪と腕輪をかけられた上に犯されて、鞭打ちをされる。が、Oはそれが甘美な快楽に感じるようになっていく。そんなOは、やがてその館を出て、ルネに紹介されたステファン卿の元に行くが、そこでも奴隷のように扱われ、やがて彼との愛の証しのために焼き印を押されることになるが...
こうして記すと、SM系の映画のように思われるかも知れないが、そういう方向には走らず、ソフトに描いているのが本作である。こういう物語でも、しっかりした映像美があり、文芸小説をしっかりと映画化している。こういう作品は、「猥褻か?、芸術か?」ということを必ず言われるが、本作は間違いなく校舎(芸術)に入るものである。尚、本作を現在リバイバル上映しようとしたら、「R-18」ぐらいの指定を受けることになるのでしょうね...
尚、本作には「O嬢の物語 第二章」という一応続編と思われる作品があるが、これは本作のキャラクターを登場させて、見た目上は続編らしい代物になっているが、関連性の無い作品である。
O嬢の物語〈劇場版〉コンプリートDVD-BOX ヘア完全解禁ニューマスター版
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2006/07/28
- メディア: DVD
↓サントラ盤ですが、名前だけの続編の「2」と一緒になっています。
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