SSブログ

「KING SOLOMON'S MINES」('37/'50) [映画(洋画)]

表題の作品はこれまでに3回映画化されているが、今回は1937年の最初の映画化作品と、1950年の再映画化作品について述べる。(3回目の映画化作品については、後から取り上げる。)というのは、最初と2回目の映画化の時の邦題は、いずれも「キング・ソロモン」であり、3回目の時は「キング・ソロモンの秘宝」というように異なる邦題が付けられている。(原題は3回とも表題の通りであり、変更はされていない。)また、この作品の原作はH・ライダー・ハガードの冒険小説である。

まずは、1937年の作品から。これはイギリスの製作による作品である。当時、大々的にアフリカ・ロケを行っていて、製作から70年という時が流れたが、スケールの大きさは現在でも十分に通用するものである。

作品データを記すと、監督はロバート・スティーヴンソン、音楽はルイス・レヴィ、ミシャ・スポリアンスキー、出演は、ポール・ロブソン、セドリック・ハードウィック、ローランド・ヤング、ジョン・ローダー、アンナ・リーたちである。

物語は、弟がアフリカ奥地で行方不明になったということから、弟を捜すためにアフリカの秘境にやってきたアラン。彼は弟が前人未踏の地であるカルアナという所で行方不明になったと知る。その場所は、ソロモン追うが隠した巨大なダイヤモンドが隠されているという伝説があった...

制作された時代が時代であるが、冒険アドベンチャー作品としたら十分楽しむことが出来る作品である。

続いて、1950年の作品について。こちらはアメリカ・ハリウッドが制作した作品である。この作品もアフリカ・ロケを行いそれなりの仕上げがされているが、冒険アドベンチャー作品ではお約束のキャラクターが登場していて、より娯楽色が強い作品となっている。(まあ、ハリウッドらしい作品と言うことが出来る。)

作品データを記しておくと、原作はH・ライダー・ハガード、監督はコンプトン・ベネットとアンドリュー・マートンの二人、脚本はヘレン・ドイッチュ、撮影はロバート・サーティース、出演は、スチュワート・グレンジャー、デボラ・カー、リチャード・カールス、ヒューゴ・ハースたちである。

物語は、一年前に失踪した夫を捜す夫人の依頼を受けたアフリカ一との評判のあるガイドが前人未踏の地であるカルアナに入る。夫を捜しながら先に進む一行は、やがて夫が捜そうとしていた宝を発見する。また、捜している夫は既に死んでいたことが分かるが...

ハリウッドの娯楽作品と言うことで、この手の作品ではつきものの猛獣や現地人の襲撃もあり、ツボはしっかりと押さえてある作品である。

この作品も製作から既に半世紀以上の歳月が流れているということで、装備などには時代を感じる所があるが、お約束を楽しむと言うことで、まあよろしいかと... 尚、デボラ・カーと言えば「王様と私」や「悲しみよこんにちは」「地上(ここ)より永遠に」等の作品があるが、本作の彼女はまた違った魅力があります。

1937年版はイギリス、1950年版はアメリカということで、お国は違うが、どちらも冒険アドベンチャー作品のジャンルでは古典的名作です。両作品とも一度はご覧になることをお薦めします。

 

↓1937年作品

キング・ソロモン

キング・ソロモン

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー
  • 発売日: 1999/09/25
  • メディア: DVD

↓1950年作品

キング・ソロモン

キング・ソロモン

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2005/08/19
  • メディア: DVD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。