PATRICE RUSHEN『STRAIGHT FROM THE HEART』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1982年に発表されたものである。'70's終盤の世界的なディスコ・サウンドのブームが起こった時期から彼女はディスコ・サウンドを追求してきたが、その集大成と言った内容のアルバムでもある。(既に、そのディスコ・ブームは下火になっていましたけど...)本アルバムは、そういう総決算という意味もあって、スマッシュ・ヒットとなり、Billboard誌のアルバム・チャートでは最高位14位を記録し、1982年の年間アルバム・チャートでも97位にランクインしている。
収録曲は5曲のボーナス・トラックが加わり、以下の全14曲となっている。『Forget Me Nots』『I Was Tired Of Being Alone』『All We Need』『Number One [Instrumental]』『Where There Is Love』『Breakout!』『If Only』『Remind Me』『(She Will) Take You Down To Love』。以下はボーナストラックと言うことになる。『Forget Me Nots [12" Version]』『Breakout! [12" Version]』『Number One [12" Version][Instrumental]』『Forget Me Nots [Single Version]』『Breakout! [Single Version]』。
全編を通してディスコ・サウンドに満ちていて、気分は'70's終盤のディスコ・ブームの時期にいるようにさせてくれるが、歴とした'80'sサウンドである。('70's終盤のディスコ・サウンドの最終到達点が'80'sサウンドの一部でもありますが...)逆に、時間を重ねたことで、最終形態に到達したという安心感もあります。
この中からは、ヒットした曲である『Forget Me Nots』や『Breakout!』『Remind Me』『(She Will) Take You Down To Love』というお馴染みの曲をたっぷりと堪能できるが、ボーナス・トラックの方にそれらの12"バージョンなどが収録されているというのが実に嬉しいところである。(このボーナス・トラックというのは、CDに移行したことによるありがたいプレゼントです。)
本アルバムが発表された頃には、既に'80'sのダンス・ミュージックが確立していたが、シンセサイザーのビート、所謂エレポップ路線とは完全に別物である。ということで、'80'sサウンドがお好きな方はもちろんだが、'70'sのディスコ・サウンドがお好きな方にもお薦めのアルバムであり、まさに'70'sディスコ・ミュージックの終着点の一つとして時代に残るアルバムである。また、'70's、'80'sのダンス・サウンドを知らないという'00'sダンス・サウンドばかりを聴いている方には新鮮に聴こえるでしょうね。一度は聴いてみてください。
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