PRETTY WOMAN(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1990年の映画「プリティ・ウーマン」であり、現代版「マイ・フェア・レディ」といったシンデレラ・ストーリーであって、大ヒットを記録した作品である。本作によってジュリア・ロバーツが主人公と同様にシンデレラ・ストーリーのヒロインのようにスターの仲間入りを果たした。
映画データを記しておくと、監督はゲイリー・マーシャル、脚本はJ・F・ロートン、撮影はチャールズ・ミンスキー、音楽はジェームズ・ニュートン・ハワードである。また、主題歌はロイ・オービソンが歌う『Oh, Pretty Woman』であるが、この曲はVAN HALENがカヴァーしてヒットを記録したことでも知られている有名な曲である。そして出演は、リチャード・ギア、ジュリア・ロバーツ、ローラ・サン・ジャコモ、ラルフ・ベラミー、ジェイソン・アレクサンダー、ヘクター・エリゾンド、エリノア・ドナヒュー、アレックス・ハイド・ホワイト、エイミー・ヤスベック、ジェイソン・ランダル、ハンク・アザリア、ナンシー・ロックたちである。
物語はシンデレラ・ストーリーの王道をいくものである。「ウォール街の狼」と言われる実業家のエドワードは濃いに関しては仕事とは違って全くのウブであった。そん無かれは、ある日街で出会ったコールガールのヴィヴィアンを一週間買って時分の自分の住む豪華な世界を見せようとする。その生活でヴィヴィアンはエレガントな女性に瞬く間に変身していき、エドワードはいつしか彼女に惹かれるようになっていく...
また、本映画のサントラ盤は、'80's前半に確立した豪華アーティスト達が集結したオムニバス盤のような構成となっていて、渋い所からマニアックな所までが収録されている。当然のように大ヒットを記録していて、1990年のBillboard年間アルバム・チャートでは18位、レギュラー・チャートでは最高位4位を記録している。
収録曲は以下の全11曲である。『Wild Women Do』(NATALIE COLE)、『Fame 90』(DAVID BOWIE)、『King Of Wishful Thinking』(GO WEST)、『Tangled』(JANE WIEDLIN)、『It Must Have Been Love』(ROXETTE)、『Life In Detail』(ROBERT PALMER)、『No Explanation』(PETER CETERA)、『Real Wild Child (Wild One)』(CHRISTOPHE OTCASEK)、『Fallen』(LAUREN WOOD)、『Oh, Pretty Woman』(ROY ORBISON)、『Show Me Your Soul』(RED HOT CHILI PEPPERS)。
この中での注目曲はDAVID BOWIEの『Fame 90』（大ヒットを記録したI. CARAの『Fame』をD. BOWIEがカヴァーしたものである。）、有名なROY ORBISONの『Oh, Pretty Woman』（VAN HALENではなくてROYの方が使われたというところは実に渋い選択である。）、中性的な声の持ち主であるLAUREN WOODの歌う『Fallen』と言ったところである。それ以外も、参加しているアーティストたちの顔ぶれが凄く、よくぞこれだけの顔ぶれが集まったものである。リリースされたのは1990年であるが、このようなノリは如何にも'80'sのノリと言った所である。（が、曲の方はマニア心をくすぐってくれる物が多くて...）
映画の方がシンデレラ・ストーリーということで、夢心地を与えてくれるが、それを見たら是非ともサントラ盤の方もしっかりと聴いてもらいたい所である。それだけ内容の方は高いサントラ盤である。
- アーティスト: Original Soundtrack
- 出版社/メーカー: EMI America
- 発売日: 1990/02/14
- メディア: CD
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