「PRETTY BABY」 [映画(洋画)]
表題の作品は1978年の映画「プリティ・ベビー」である。この作品は、ルイ・マル監督が始めてアメリカに渡って撮った作品であると同時に、当時13歳だったブルック・シールズが娼婦役を演じ、強烈な印象を残すことになった作品である。1歳になる前から芸能活動をしている彼女であるが、本作によって一気にスターの仲間入りを果たして「天才子役」と言われるようになった。で、当時の勢いは凄い物がありました。
映画データを記しておくと、原案はポリー・プラットとルイ・マル、製作と監督はルイ・マル、脚本はポリー・プラット、撮影はスヴェン・ニクヴィスト、音楽はジェリー・ウェクスラーである。そして出演は、ブルック・シールズ、キース・キャラダイン、スーザン・サランドン、フランセス・フェイ、アントニオ・ファーガス、バーバラ・スティール、ダイアナ・スカーウィッド、マシュー・アントン、ゲリット・グレアムたちである。
物語は、20世紀初頭の南部アメリカを舞台に、娼館に生まれたために12歳で体を売ることになる少女・ヴァイオレットの運命を描いたものである。時は1917年、ニューオーリンズ。娼館で生まれ育ったヴァイオレットはまだ12歳のあどけさの残る少女であった。そんな彼女は娼婦として働くことになる。彼女には天性の魅力があり、男たちを翻弄する才があり、日々、男たちを手玉に取っていたが...
本作公開後、ブルッキーが演じた「12歳の娼婦」というのは何かと物議を醸すことになったが、ルイ・マル監督は興味本位ではなく、しっかりとしたドラマとして描いたと言うこともあって一定の評価を得ることになった。が、ブルッキーにとったら、本作で「天才子役」という称号が与えられることになり、これが'80'sに入ってから重くのしかかることになり、この呪縛から脱却するのに苦労することになってしまったのが悲劇でもありました。
もっと高く評価されてもいいはずの作品であるが、ブルッキーが伸び悩んだこともあってか、DVD化がされていないと言うのが現状です。(「青い珊瑚礁」などはDVD化されているのに...)
↓ブルッキー主演作といったら、やっぱりこれらです。
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