QUADROPHENIA(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1979年のイギリス映画「さらば青春の光」である。この作品は1973年にTHE WHOが発表したアルバム「QUADROPHENIA」(邦題:「四重人格」)をベースにした作品であり、カルト作品として知られている青春映画である。アルバム発表からは30年以上が流れ、映画の方も製作から四半世紀以上が経過した現在、本作の設定というのは現在と比べると奇異に映るところも多数有り、ファッションに関しては時代を感じるのだが、それは現在の目から捉えたためである。やはり本作を見る場合は物語の舞台である'60'sのイギリスの状況を少し学んでからにするべきである。が、それらを理解した上で見ると、色々と見るところが多いのもまた本作である。
映画データを記しておくと、監督はフランク・ロッダム、脚本はデイヴ・ハンフリーズ、マーティン・スティルマン、フランク・ロッダム、ピート・タウンゼントの4人、撮影はブライアン・テュファーノ、音楽はロジャー・ダルトリー、ジョン・エントウィッスル、ピート・タウンゼントが担当した。そして出演は、フィル・ダニエルズ、レスリー・アッシュ、マーク・ウィンゲット、フィリップ・デイヴィス、スティング、トーヤ・ウィルコックスたちである。
物語は、'60'sの怒れる若者たちの姿を描いた青春ドラマであり、アイビー・ルックのモッズと、革ジャンにリーゼントというロッカーズ。そんな彼ら暴走族の青春、夢、挫折を描いている。当然のように、THE WHOのアルバム「QUADROPHENIA」も聴きましょう!
また、本作のサントラ盤に収録されているのは以下の全23曲である。『I Am The Sea』『Real Me』『I'm One』『5:15』『Love Reign O'Er Me』『Bell Boy』『I've Had Enough』『Helpless Dancer』『Doctor Jimmy』『Zoot Suit』『Hi Heel Sneakers』『Get Out And Stay Out』『Four Faces』『Joker James』『Punk And The Godfather』『Night Train』『Louie, Louie』『Green Onions』『Rhythm Of The Rain』『He's So Fine』『Be My Baby』『Da Doo Ron Ron』『I'm The Face』。
基本的には、1973年発表のTHE WHOのアルバム「QUADROPHENIA」をベースにして、曲順を変更し、数曲の未発表曲を追加したものである。(考えようによっては「QUADROPHENIA」にボーナス・トラックが追加されたと解釈出来ないことはない。)が、曲順が入れ替わっていると言うことで、どことなくオリジナル・アルバムとは違う印象を受けてしまう。ということで、サントラ盤としたらそれはそれで存在価値はあるのだが、THE WHOのアルバムがある限り、この内容ではそれを越えることは出来ない。ということなので、筆者は映画ファンには本サントラ盤でもいいと言うが、音楽ファンにはお薦めしない。ただ、CDだと曲順を変更して再生することが簡単にできるので、ボーナス・トラックが追加されたアルバムと捉えて、オリジナル盤の曲順に再生して、追加曲は後ろに回せばいいので、ライブラリーに加えるには悪くはない一枚でもある。(ただ、プログラムを組むのが面倒ですが...)
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