RAIN MAN(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1988年の映画「レインマン」である。アカデミー主要部門(作品、監督、主演男優、オリジナル脚本賞)を獲得した本作は、自由奔放に生きていた青年が自閉症の兄と共に旅をして、愛情を取り戻していくという感動のロード・ムービーである。
映画データを記しておくと、原作はバリー・モロー、監督はバリー・レヴィンソン、脚本はバリー・モローとロナルド・バスの二人、撮影はジョン・シール、音楽はハンス・ジマーである。そして出演は、ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ、ヴァレリア・ゴリノ、ジェリー・モルデン、ジャック・マードック、マイケル・D・ロバーツ、ボニー・ハントたちである。
物語は、ロスで車のディーラーをしているチャーリーの元に父の訃報が届き、遺産目当てで久しぶりに帰郷したが、遺産は全額、会ったことのない自閉症の兄・レイモンドの手に渡ることになっていた。チャーリーは父から勘当されていたのだった。で、チャーリーは施設からレイモンドを連れ出してロスに戻ろうとして飛行場に行くが、レイモンドは飛行機嫌いということで、陸路を旅することになる。で、ロスに向けて旅に出た二人は...
また、本作はロードムービーという物であるが、その旅の先々のエピソードも派手さはないものの心温まるものであり、旅が続くことで次第にうち解けていくチャーリーとレイモンドの心の交流が心に優しく届いてくる。しかも、それを盛り上げる音楽がまた素晴らしいのである。と言っても、'807s終盤の作品であるが、豪華アーティストが結集したサントラ盤ではなく、従来からあるオーソドックスな形のサントラ盤であるが、曲の方がまた心に優しく届くものばかりである。
そのサントラ盤に収録されているのは以下の全10曲である。『Iko Iko』『Scatterlings Of Africa』『Dry Bones』『At Last』『Lonely Avenue』『Nathan Jones』『Leaving Wallbrook/On The Road』『Vegas/End Credits』『Stardust』『Beyond The Blue Horizon』。
映画の内容も良く、サントラ盤の方も素晴らしいという作品はそう多くはない(たいていはどちらかがマイナス要素が多い物なんですよね~)のだが、本作は両方とも間違いなく超一級品である。映画を見て感動し、サントラ盤でその余韻に浸り、さらにもう一度映画を見る、ということが出来る作品である。本作は映画のみ、またはサントラ盤のみではなく、必ずセットで鑑賞しましょう!
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