「ケータイ刑事 石川五右衛門一族の陰謀」(ノベライズ) [ケータイ刑事]
今回は、映画「ケータイ刑事THE MOVIE 2 石川五右衛門一族の陰謀 ~決闘、ゴルゴダの森」のノベライズについてである。この本は、映画が公開になる半月ばかり前の2/22に発売になったのだが、筆者は直ぐに入手したものの、映画を見るまでは封印しておいて、ページも開かず、全く読まずにいた。で、3/10の初日に映画を見てから、その帰り道の電車の中から読み始めて、翌日3/11の大阪から京都への移動の電車の中で読み終えた。文庫本で250ページぐらいなので、数時間あれば十分読破できるが、映画のシーンを思い出しながら、または仕込んであるネタをチェックしながら、ゆっくりと考えながら読んだため、普通の同じぐらいのページ数の本を読むのと比べて倍ぐらいの時間がかかりましたが...
このノベライズは、映画で描かれた物語に結構肉付けがされているということで、こちらの方が世界はより広がっている。映画をご覧になったら読むことをお薦めする。いや、「お薦め」ではなくて「読みなさい!」と言っておきます。何せ、映画には登場しなかった五代さん、高村さん(写真だけは映画に登場しましたが...)、柴田太郎さん、佐藤公安警部補もしっかりと物語に絡んでいる上に、雷・零コンビの幼少期のエピソード(ここには泪ちゃんのエピソード(ネタ)まである。→実に泪ちゃんらしいエピソードです。)もある上に、今回の映画に愛、泪、舞が登場しない理由も(簡単とはいうものの)記されている。
最近は劇場公開版とは異なる「完全盤」とか「ディレクターズ・カット」等が存在する映画も珍しくないが、このノベライズは「M2」の「完全盤」という位置づけだと言うことが出来ます。(が、これを映像化するとなると、予算の関係もあって無理だと思いますが...)つまり、映画が「28倍楽しくなる」のである。(「ケー刑事」ですから、「28」と言う数字にしました。)→逆に言うと、このノベライズの一部の内容をカットしたのが映画だということも出来ます。(映画のみに登場するという部分も若干ありますが...)
ストーリーは基本的に映画と同じであるが、肉付けがされているため、より映画のストーリーを理解することが出来る。部分的に映画と若干異なる所もあるが、撮影上の制約などを考えたら、十分理解できます。(大成に影響はないですから。)また、活字媒体ならではという部分もあって、これはこれで十分楽しむことが出来る様になっている。
尚、ノベライズには、物語が終わった後に「柴田束志の鑑識メモ」というコーナーがあって、ちょっとしたショート・ストーリーがあるのもまた嬉しい所である。
映画をご覧になった方は、しっかりと読みましょう!尚、現時点では映画の公開がまだという地域の方が多く、「映画を見る前に読むのはどうか?」と言う方のために記しておくと、筆者としてはこれも悪くはないが、先に映画を見た方がいいですよ、と言っておきます。
そういえば、一人だけ映画とノベライズでは登場人物の名前が違っているという人がいましたね。大成に影響とはないですが、如何にもファミリーになっている「ケー刑事」らしい名前になっているノベライズです。
尚、筆者は移動中の電車の中で読んだが、今度は「M2」のサントラ盤を聴きながら、改めて読んでみようと思います。雰囲気が一段と出て、より楽しめるでしょうね...
↓これを聞きながら読むのも良いですね。
ケータイ刑事 THE MOVIE2 オリジナル・サウンドトラック・アルバム
- アーティスト: 小出早織/松崎しげる
- 出版社/メーカー: BS-i
- 発売日: 2007/02/28
- メディア: CD
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