ROYAL PHILHARMONIC ORCHESTRA『HOOKED ON CLASSIC』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表されたものである。当時、BEATLESのそっくりさん(容姿ではなくて、音楽プレイの方である)であるプロジェクト・チームであるSTARS ON 45がメドレーでBEATLESの曲を取り上げたが、それがヒットしたことによって、ちょっとしたメドレー・ブームというものが巻き起こったのだが、RYAL PHILは彼らの領分であるクラシックの曲をメドレーという形で発表した。で、シングル・カットされた『Hooked On Classics』はBillboardのシングル・チャートでも最高位10位を記録して、1982年の年間シングル・チャートでも56位にランクインする大ヒットとなった。
収録曲は以下の全9曲である。(と言っても、メドレー曲が9曲という意味である。)『Hooked On Classics, Parts. 1 and 2』『Hooked On Romance』『Hooked On Classics, Part. 3』『Hooked On Bach』『Hooked On Tchaikovsky』『Hooked On A Song』『Hooked On Mozart』『Hooked On Mendelssohn』『Hooked On A Can Can』。
9曲のメドレーが収録されているが、ここに取り上げられた曲は115曲にも及んでいる。クラシックに詳しい方であれば、ここに出てくる曲の大半はご存知であろうし、詳しくない方でも部分的には耳にしたことがある曲が次々と登場してくる。
クラシックがお好きな方には、こういうのは「邪道だ」と言う方もおられるだろうが、こういうものはクラシックに詳しくない初心者には入門用ということにもなる。(そうやって裾野を広げていくことになる。)これからクラシックを聴いてみようという方は、一度聴いてみたらいいでしょうね。
また、クラシックのメドレーということで、オーケストラの演奏であることには変わらないが、そこは'80'sサウンドという要素も持っていて、ポップな部分が出ていて、これが聴きやすさに繋がっている。「クラシックはどうも...」という方にも抵抗無く聴きやすいものとなっている。'80'sサウンドがお好きな方にもお薦めしたい所である。
尚、本アルバムがヒットしたことで、本シリーズは第二弾、第三弾と次々とリリースされたが、まずは第一弾を聴いてみて、気に入られたら次を、というこでよろしいかと。
- アーティスト: Louis Clark, Louis Clark, Royal Philharmonic Orchestra, Barry Griffiths
- 出版社/メーカー: K-Tel
- 発売日: 1996/07/19
- メディア: CD
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