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陰陽少女#10,11,12「憎悪ノ果てに白キ残像」[Final] [特撮]

本作は、2004年第四四半期に放送された本作であり、今回、KBS京都の再放送に合わせて記しているものである。今回は最後のエピソードとなる第10話から第12話の「憎悪ノ果てに白キ残像」の前中後編を1つにまとめました。物語もクライマックスと言うことになるが、その伏線は前回に出てきていて、一気にクライマックスに持って行ってくれました。

TV放送の3話分を1つにまとめているため、結構長くなっていますが、やっぱり仕方ないということで、本編に行きます。

鍛冶から両親の死についての隠された事実を聴いたミキは激しく動揺し、一方、冥界の姉・ユキの前には西寺が現れ、やはりユキを動揺させる発言をした。ということで、共に心が乱れる姉妹。

その頃、街では鬼による襲撃事件(ネット上で犯人は「酒呑童子」と名付けられた)が頻発していて、シードではその事件を解明していた。残る一行の「」の仕業だと考えたのだった。が、事件の犯人は一人ではないことから邪気が分散されていて氾濫したのか、単なる模倣犯なのかの判断は出来かねていた。

ミキは高校を退学する決心をして、そのこと担任に告げる。引き留めようとする先生だったが、ミキは聴く耳を持たなかった。そんなミキに話しをするラクだったが「人が信じられる?」とミキは人間不信に陥っていた。

シンイチとニシキは酒呑童子の刀を調べに来ていた。そしてヒカリにその刀が展示されている場所の波動を測定させようとしたが、ヒカリは数日前から別行動をしていて連絡が取れない状況になっていた。

街では、鬼の数が更に増えていて、次々と人々を襲う。警察の取り締まりも全く意味が無く、被害者は拡大していた。そんな中、上海の本部からワンダーレンという男が日本にやってきた。

ミキは冥界にいるユキの声にも拒否、もう全てが嫌になっていた。ミキにも拒まれたユキはあと一つで現世は救われるのに、どうしようもなく脱力感に襲われた。

そんなユキに西寺が語りかける。西寺はワンダーレンから指示を受けていたが、真の目的を知り、それを拒んでいた。で、ユキは親を殺すよう仕組まれ、地獄に送られ、封印を解くために利用されただけだと語った。で、更に動揺するユキ。

ワンダーレンが部下を引き連れてシードにやってきた。シンイチの前に現れると、いきなりシンイチに「解雇する」と通告し、ここを封鎖する、と告げる。あと1つでユキの任務が完了するので最後までやらして欲しい、と言うシンイチだったが、聴く耳を持ってもらえなかった。で、ワンダーレンは勾玉の管理者を呼ぶと、ヒカリが勾玉を持って現れる。で、勾玉はワンダーレンの監視下に...

その頃、自宅にいたミキは剃刀を自分の手首に当てていた。が、「ミキちゃん」というシンイチの声がして、思いとどまる。シードを首になったシンイチがユキの任務を完了したいのでミキに力を借りに来たのだった。シンイチは勾玉がこの国の争乱を抑えるのに関係していると考え、「ユキに聴くことは出来ないか?」と頼むが、「あれから、会ってない...会おうと思ったが会えなかった」とミキ。しかし力が無くなっていることを感じていた。すると「もう一度試してみよう。俺も協力する」とシンイチが言い、ユキに会うことを試みようとする。

ユキは西寺にワンダーレンの目的を問う。西寺は「奴らは結界を壊し現世を地獄にしようとしている。それが奴らにとっての平和」と答え、ユキは呆然となると同時に怒りがこみ上げてきた。で、刀を呼び出し「信じられるか、そんなこと!」と叫ぶと西寺に襲いかかった。これに西寺も刀を手にし、バトル開始... が、ユキの攻撃をかわした西寺の刀がユキの喉元の前で止まる。「俺たちが戦ってどうなる」西寺は語りかけるが、ユキは先ほどの西寺の言葉が信じられず、力が抜けてしまう。

一方、幽体離脱をしてユキに会いに行こうとしたミキだったが、「ダメだった、お姉ちゃんに会えなかった...」ということで、失敗に終わった。

ワンダーレンの支配下に入ったシードでは、鬼になることに関する調査が進んでいて、電磁波が関係していることを突き止めた。で、ワンダーレンは鬼を遠隔操作する電磁波発生装置のプログラムを研究することを指示した。

ニシキからシンイチに電話が入る。ニシキもワンダーレンが何か企んでいることを感じていた。で、山梨にある以前にシードの閉鎖された研究施設エレメント5(現在はそこで研究がされていた)にシンイチに来てもらうことにした。

膝をついていたユキだったが、突然西寺に襲いかかり、西寺を斬った。で、「この世の全て、己の宿命を憎む」と叫んだ。西寺は今際の言葉として「ユキ、憎しみを深めるな。悲しみが生まれるだけだ」と言うが、ユキは「この世を地獄にするまでだ。憎しみは消えぬ」と怒りをあらわにする。西寺は「我が魂は静まらん」と言うと、ヒカリに包まれて姿が消え、腹を貫いていた刀がその場に落ちた。ユキはその刀を拾い上げた。

夜が明け、シンイチは山梨の施設に到着し、ニシキと合流した。一方、外に出たミキの前に鍛冶が姿を見せた。鍛冶のことを気遣うミキだったが「俺はもう死んだと同じだ」と語る。既に鍛冶はの体には異変が起こっていて、鍛冶は鬼の首領・酒呑童子の姿になり、「ワシを殺したのはお前の姉・ユキだ」と告げる。ミキはこれに何も出来なかった。(鍛冶の怒りが姿を変えさせたのだった。)酒呑童子は刀を手にすると「ユキを出せ、早くユキを出せ」とミキに迫る。

ワンダーレンは強い強い力を感じ取り、モニターを切り替えさせた。すると酒呑童子がミキを襲おうとしている所が映った。その映像を見たワンダーレンは「久しぶりだな、ユキ」と呟く。また、ミキの体にはユキの魂が乗り移り、ユキが酒呑童子の前に刀を構えて対峙した。酒呑童子はユキに地獄に引き込まれたことを恨みに思い、雑言を吐く。が「何が起きるの?」と口にしたユキは対峙しようとするだけだった。で、バトル開始。が、ユキは酒呑童子を斬り、魂を霊界に送った。で、白い勾玉が落ち、鍛冶とミキがその場に倒れていた。すかさずワンダーレンは勾玉と刀の回収、更には二人も回収するように指示を出す。で、動き出す配下の者たち。しかしヒカリだけは力が抜けてしまって動くことが出来なかった。

そこにニシキの案内でシンイチが潜り込んできた。銃を向けるシンイチだったがワンダーレンはシンイチの気配を感じ取り「首にしたはずだ」というだけだった。シンイチは「何をしようとしているんだ」と問うが「お前にセンスというものを教えてやろう」と口にしたワンダーレンはシンイチにセンスを送り始める。するとシンイチは頭を押さえて苦しみだした。で、簡単に取り押さえられてしまった。

冥界にいるユキは「ミキ、私を呼べ。終わりにしよう」と思念を送った。

エレメント5にミキが連れてこられた。ワンダーレンは「ユキは我が社一番の貢献者だ」とユキのことを褒め称える言葉を語ると「ユキが命に代えて取り組んだ大事業が遂に今その全貌を現すんだ」と言い、回収した刀を手にする。刀は光を放った。で、ワンダーレンは奥にある結界の前に立つと、それを壊そうとし始めた。で、地獄門が東京の街に現れ、ワンダーレンは地獄門を召還することに成功したのだった。

ミキの体にはユキが入り込もうとして、頭を押さえて痛みに耐えるミキ。一方、地獄門の姿を見たワンダーレンは笑い始める。そこに米軍が地獄門の調査に乗り出した、という情報が入る。これにワンダーレンは「門の所有権は周星にあると政府と合衆国に伝えろ」と指示を出す。

ミキとシンイチは牢獄の中に入れられていたが、ミキは気を失っていた。シンイチはそれを見てユキに会っていると思った。

ヒカリは鬼を遠隔操作できるプログラムが最大出力で起動しようとしていたのを知り、ハッキングして人々を救おうとしていた。エレメント5の開発したプログラムはまだ脆弱であったため、ヒカリにはそれが可能だった。で、範囲は限られるものの、少しは人々を救うことが出来た。街の様子をモニターで見ていたエレメント5の人間には何が起こっているのか分からなくなっていた。

ワンダーレンがミキとシンイチの元にやってきた。ワンダーレンはセンスを送ってミキを冥界にいるユキの元に送り込んだ。それはユキが手にしている地獄の剣を得るためであった。

冥界にやってきたミキは刀を手にしている。そんなミキの前に刀を手にしたユキが現れた。ユキは自ら望んで父を殺し、母を殺したことを口にすると「たった一人の妹を憎む」と言うと同時にミキに襲いかかった。それを何とかかわしたミキは「私はどんなことがあってもお姉ちゃんを信じてる」と言うも、ユキは聴く耳を持たず、更に刀を振りかざしてくる。で、ミキも刀でそれを受ける。ユキは「私を消したければ憎しみで私を食い尽くせ!」と言って更に攻撃をする。それによって吹っ飛ばされたミキは地面に倒れ込む。ユキは更にミキを追いつめようとするが、その時「止めろ、ユキ」というシンイチの声がした。ユキが後ろを振り返ると、確かにシンイチが立っていた。

ユキの姿を見たシンイチは「やっと会えた」と口にしたが、ユキは「ここはあなたの来る場所ではない」と言ってシンイチを突き返す。これにシンイチは「俺はもう少ししたら死ぬ。そうしたらユキとずっと一緒だ」と言う。しかし「ずっと一緒にいられる訳がない」とユキ。しかしシンイチはユキを救おうとして歩み寄ってきて「会いたかった」と言ってユキを抱きしめる。が、ユキは刀をシンイチに突き刺して「あるべき所へ帰るがいい」と言う。シンイチの体は光に包まれて消えていくが「会えて良かった」という言葉を残したシンイチの魂は冥界を脱していった。

その様子をずっと見ていたミキは怒りに満ちた表情になり、立ち上がると「愛した人まで...」と漏らし、ユキの方に歩み寄る。これにユキは「そうだ、私を憎め」と言うと刀を振り下ろす。ということで姉妹のバトルが始まった。が、今度はミキの方が優っていて、ユキははじき飛ばされる。しかしミキはユキにトドメを刺さなかった。「私は憎しみを終わらせる。私で終わらせる。あなたを斬れば憎しみは続く。そしてまた憎しみは果てしなく膨らんでいく...」と口にする。するとユキは笑顔を見せて「ミキ、それでいい。私はあるべき所に戻る」と告げた。で、抱き合う姉妹。二人の目からは涙がこぼれ落ちる。が、突然ユキが苦しみだした。ユキは自分で刀を腹に突き刺したのだった。で、抱き合う中、次第に光に包まれいくユキの姿が消えた。

その様子を思念で読み取っていたワンダーレンは「そのだ。伊佐凪ミキ。その刀で地獄の門を開くのだ」とミキに思念を送った。

牢獄のシンイチとミキの元にニシキとヒカリが助けに来た。先に意識を取り戻したシンイチ、続いてミキも意識を取り戻す。シンイチは「ユキに、会えたよ」と言う。これにミキは「お姉ちゃん、助けてくれたんだ」と言うが、直ぐに「行かなきゃ」と言ったミキは、刀を手にして立ち上がり、ワンダーレンの元に向かった。

ワンダーレンはいよいよ時が来たと感じていた。そんな前に姿を現したミキ。「地獄の門を開くのは地球の未来のためだ。地獄に計り知れないエネルギーの源がある。そのエネルギーを地獄から吸い上げることが出来れば、世界のエネルギー事情は一変する」と語ったワンダーレンはたちあがった。彼は、地獄の門を開くことで、環境破壊や新たなオイルショックに怯えることなく新しい無限のエネルギーを手に入れられる、更には人類誕生の謎、神さえ全ての神秘を解き明かす鍵にもなる、と考えていた。で、ミキに刀を渡すように迫る。(部下たちは銃をミキに向ける。)そして「おとなしく渡せば生かしてやる。出来なければ私の思念でお前を地獄に送る」とミキに迫る。が、言い終わると同時にワンダーレンを後ろから羽交い締めにする男がいた。ワンダーレンに銃を突きつける男、それは鍛冶だった。で、「ミキ、早く剣を。ユキに聴いた通りにしろ」と言う。で、結界のある部屋に向かうミキ。ワンダーレンはミキに何かと語りかけるが、ミキはそれを聞き入れなかった。

重い金庫の扉を開けたミキは中に入る。そして結界の魔法陣に剣を突き刺した。光の弾が放たれて地獄門に向かっていく。ワンダーレンは「地獄の門が開くのだ!」と叫び声を上げて勝ち誇った表情をする。しかし、光の弾を受けた地獄門は崩れるように地中に消えていった。

「何故?どうして?」何が起こったのか分からないワンダーレンは呆然となる。そんなところにミキが戻ってきた。そして「憎しみを消せば地獄は呼び起こされない。お姉ちゃん、最後に教えてくれた」と語る。鍛冶の拳銃はワンダーレンを捉え続けていて「西寺、こいつを殺さなきゃ、気が収まらんよな」と言って引き金を引こうとする。が、ミキが「おじさん!」と叫んでその手を振り払った。銃弾はワンダーレンには当たらなかったが、ワンダーレンは廃人のようになり「終わりだ、全て終わりだ」と叫ぶと非常の自爆ボタンを押した。

たちまち、非常灯が点り、脱出のサイレンが鳴り響く。みんなは直ぐに脱出し始めるが、ワンダーレンはそのまま、鍛冶もワンダーレンを睨んだままだった。シンイチたちも脱出しようとするが、ミキもその場に残る。鍛冶はミキに「お前は生きろ」と言ってミキを脱出させる。ミキが建屋から外に出ると、エレメント5は爆発して吹っ飛んだ。

夜、シンイチを支えるようにニシキとヒカリがいる。「地獄の門は地下に消えました。全て終わったんですか?」と尋ねるヒカリ。これに「何も終わっていない。地獄はこの世界の隣に存在している。それがはっきり分かった。憎しみが満ちれば門が開くときが必ずやってくる」と言うシンイチだった。

日が出てから、ラクが携帯でミキに電話をしている。「凄かったね。何か訳分かんないよ...」と言うラクの言葉をじっと聞いているミキは何も言葉を返さない。そんなミキに「早く学校行けるといいね。高校ぐらい卒業しなきゃね」と告げる。その言葉を聞いたミキはやはり何も言わずに電話を切る。そんなミキはふと空を見上げる。すると光の弾がゆっくりと降りてくる。それを掴んだミキは「生きなきゃ」と口にした。

ということで、これにて全編の終了です。結局、伊佐凪姉妹はワンダーレンに利用されていたということ、生き残ったミキは姉の分まで生きるということはいいのですが、「もうすぐ死ぬ」と言ったシンイチは?

設定に少し難しい所があり、物語に入っていくにはちょっという所があったが、「五行」「木火土金水」「地獄」に関する書籍を少し読んで勉強したら、結構すんなりと入っていける物語でした。ただ、主演の小向美奈子に過大な期待をしていたら、裏切られることになるというのもまた事実。まあ、一応は合格点は与えられるといったところですが、もう少し小向美奈子の動く写真集といった要素があったら、もっと高い点数を付けたかも...(やっぱり、小向美奈子だったら、弱いかなぁ~)

尚、2004年の本放送の時には、物語の最終話である12話の次に「メイキング・オブ・陰陽少女」が放送され、放送は全13話となったが、今回のKBS京都の再放送では、その放送はカットということになりました。(よって、記事としても記しません。)

 

本作のDVD
  

 ↓原作です。

陰陽奉行 誕生編

陰陽奉行 誕生編

  • 作者: 浅井 恵子
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 単行本

↓「酒呑童子」ということで

酒呑童子の誕生―もうひとつの日本文化

酒呑童子の誕生―もうひとつの日本文化

  • 作者: 高橋 昌明
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 文庫

酒呑童子

酒呑童子

  • 作者: 川村 たかし, 石倉 欣二, 西本 鶏介
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 大型本

酒呑童子の首

酒呑童子の首

  • 作者: 小松 和彦
  • 出版社/メーカー: せりか書房
  • 発売日: 1997/04
  • メディア: -

酒呑童子

酒呑童子

  • 作者: 舟崎 克彦, 下村 良之介, 上田 正昭, 梅原 猛
  • 出版社/メーカー: 「京の絵本」刊行委員会
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 大型本

新・酒呑童子―大江山の怪童

新・酒呑童子―大江山の怪童

  • 作者: 小沢 さとし, 遠竹 弘幸
  • 出版社/メーカー: 総和社
  • 発売日: 1997/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
源満仲・頼光―殺生放逸 朝家の守護

源満仲・頼光―殺生放逸 朝家の守護

  • 作者: 元木 泰雄
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 単行本

↓いくつか

小向美奈子 写真集「KOKO」

小向美奈子 写真集「KOKO」

  • 作者: 松田 忠雄, 小塚 毅之
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2004/02/06
  • メディア: 大型本

小向美奈子 REVOIR

小向美奈子 REVOIR

  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2006/07/07
  • メディア: DVD

天使が降りた日

天使が降りた日

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2005/03/25
  • メディア: DVD
小向美奈子 R21

小向美奈子 R21

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2007/03/23
  • メディア: DVD
ホイッスル! Number 1

ホイッスル! Number 1

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2002/07/17
  • メディア: DVD


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