「10」 [映画(洋画)]
表題の作品は、1979年の映画「テン」である。ここで言う「テン」とは「10点満点の10点」ということであって、「10点満点の美女」が物語の鍵となっている。本作では、その「10点満点の美女」を演じたのはボー・デレクであり、彼女が白い水着を着て海辺を駆けるシーンがあまりにも有名な作品である。(ということで、ボー・デレクの動く写真集といった面持ちのある作品である。)
映画データを記しておくと、製作はブレイク・エドワーズとトニー・アダムスの二人で、ブレイク・エドワーズは更に監督と脚本を手掛けている。撮影はフランク・スタンリー、音楽は「ピンク・パンサー」シリーズでもコンビを組んだヘンリー・マンシーニが担当している。そして出演は、ダドリー・ムーア、ボー・デレク、ジュリー・アンドリュース、ロバート・ウェッバー、ディー・ウォーレス、サム・ジョーンズ、ブライアン・デネヒー、マックス・ショウォルター、ドン・カルファ、ネドラ・ヴォルツ、ジェームズ・ノーブル、セレナたちである。
売れっ子作曲家のジョージは、オスカーも獲得し、仕事も順調であり、しかも恋人の歌手・サムもいて、中年男性としては何の不満もないように周囲からは思われていた。しかし彼の心は今ひとつ満たされていなかった。そんなある日、彼は交差点で自分の理想の女性と出会った。ここから事態は急変し、サムと喧嘩したジョージは例の美女を追ってメキシコに向かったが、それは彼女の新婚旅行先でもあった...
物語はロマンティック・コメディというもので、B.エドワーズ監督が長年暖めていたアイデアを映画化したものである。主役のジョージを演じているのはダドリー・ムーアであるが、彼は1978年の「ファール・プレイ」(コリン・ヒギンズ監督、ゴールディ・ホーン主演のサスペンス・コメディ作品)でも同じようなちょっとスケベなキャラを演じているが、これがツボを抑えていて良い味を出している。
一方、「10点満点の美女」を演じるボー・デレクについては、それぞれの好みというものがあるので、誰でも「10点満点」と言う評価をするかという問題があるが、そこはB.エドワーズ監督の長年の夢ということで許しましょう。(ということで、大人のためのコメディということですね。)コメディということで、大いに楽しみましょう!
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