UNFORGIVEN(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1992年の映画「許されざる者」である。本作はアカデミー作品賞、監督賞、助演男優賞(G.ハックマン)、編集賞を獲得したが、マカロニ・ウエスタン(西部劇)でスターになったイーストウッドが「最後の西部劇」と語った入魂の作品であり、長年の彼の思いが結実した作品でもある。
尚、本作と同じ邦題の西部劇映画が1959年のジョン・ヒューストン監督作品にあるが、そちらの原題は「THE UNFORGIVEN」であって定冠詞が付いているが、本作には定冠詞は付かない。(ちょっとややこしいですが...)
映画データを記しておくと、製作総指揮はデヴィッド・ヴァルデス、製作と監督、主演はクリント・イーストウッド、脚本はデヴィッド・ウェッブ・ピープルズ、撮影はジャック・N・グリーン、オスカーを受賞した編集はジョエル・コックス、音楽はレニー・ニーハウスである。そして出演は、クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン、リチャード・ハリス、ジェームズ・ウールヴェット、ソウル・ルビネック、フランシス・フィッシャー、アンナ・トムソン、フィリップ・ヘイズたちである。
物語の舞台は19世紀末のワイオミング。かつて殺人鬼として恐れられていたマニーも現在は足を洗って農場で静かに暮らしていた。そんな中、マニーの元に若いガンマンが賞金稼ぎの話を持ってくる。生活が苦しかったマニーは、かつての相棒・ネッドを加えてその話に乗る。一方、町では保安官のビルが町の治安維持のために賞金稼ぎたちを次々とぶちのめしていた。そんなことは知らないマニーたちは町に入っていくが...
西部劇というと、ガン・プレイやアクションを見せるというのが定番であるが、本作はそういう方美羽に走るのではなく人々の心や生き様を描いていて、暴力の本質を哲学的に語っている。(アカデミー協会も長年の西部劇に対する貢献だけではオスカーは与えません。しっかりとしたメッセージがあるからこそのオスカーです。)
また、本作のサントラ盤の収録曲(スコア)の方もなかなかどうして、聴き所のあるアルバムである。欲を言えば、エンニオ・モリコーネが担当していて欲しかったと言うことになるが、ツボを抑えた音楽を聴かせてくれる。
サントラ盤の収録曲は以下の全24曲である。『Claudia's Theme』『Will Looks Off』『Davey Leading Horses』『Pony For The Lady』『Bucket Of Water』『Claudia's Theme』『Bill Clips Bob』『Headstone And Flowers』『Claudia's Theme』『Give It To Him』『It's Self Defense』『Claudia's Theme』『Get Up』『Reload This』『Claudia's Theme』『Shave And A Haircut』『Will Rides In』『Claudia's Theme』『Villainous Friends』『He Oughta' Get Shot』『Claudia's Theme』『Ned's Body/Shotgun Appears』『Burn His House Down』『Claudia's Theme』。
映画と共にサントラ盤の方もじっくりと味わってもらいたい所である。それにしても、本作以降、西部劇というものが殆ど生まれていないのが寂しい所です...
Unforgiven: Original Motion Picture Soundtrack
- アーティスト: Original Soundtrack
- 出版社/メーカー: Varese Sarabande
- 発売日: 1992/08/11
- メディア: CD
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