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「WAR AND PEACE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1956年の映画「戦争と平和」である。この作品は文豪・トルストイの同名小説の映画化作品であるということは誰でも知っているが、本作でヒロインのナターシャを演じているのは妖精・オードリー・ヘプバーンである。ということで、これだけでも必見の作品である。(ただ、200分を越える長尺作品ということで、見るのには少し気合いを入れないと...)

映画データを記しておくと。原作はレオ・トルストイ、カルロ・ポンティが製作総指揮で、ディノ・デ・ラウレンティスが製作を務めている。監督はキング・ヴィダーで、マリオ・ソルダーティが協力監督という名義になっている。脚本はブリジット・ボランド、マリオ・カメリーニ、エンニオ・デ・コンチーニ、イヴォ・ペリリ、キング・ヴィダー、ロバート・ウェスタービーの6人という大所帯で仕上げ、撮影はジャック・カーディフとアルド・トンティ、音楽はニーノ・ロータである。そして出演は、オードリー・ヘプバーン、ヘンリー・フォンダ、メル・ファーラー、ヴィットリオ・ガスマン、ハーバート・ロム、アニタ・エクバーグ、オスカー・ホモルカ、メイ・ブリット、アンナ・マリア・フェレーロ、ジェレミー・ブレットたちである。

物語は19世紀の帝政ロシアで、ナポレオンの侵攻による戦い、貴族と農民たちのダイナミックな生きざまなど、激動のロシアという時代を背景に、貴族の私生児・ピエールと伯爵令嬢・ナターシャの恋愛を軸に展開される。原作小説に沿って映像化していて、見応えたっぷりである。

また、本作が製作された1956年当時は、1953年の「ローマの休日」のアン王女というイメージがまだ強力に残っていたが、本作で演じた伯爵令嬢・ナターシャは気品があり格調高さもあり、アン王女とは違った魅力がある。(ある意味では本作はヘプバーンの魅力を堪能する作品でもある。)

尚、トルストイの「戦争と平和」は、本作の後、1966年にはソ連(当時)が国家的規模で製作した7時間を超す超大作(セルゲイ・ボンダルチュク監督、リュドミラ・サベリーエワ主演。5年の歳月を掛けて撮影された)があり、そちらはモスクワ映画祭でグランプリを獲得しているが、そちらと見比べるというのもまたよろしいかと。(但し、両方の作品を一気に見ようと思ったら、ほぼ半日かかるので、相当な覚悟をがなければなりません...)

 

↓本作のサントラ盤

War and Peace

  • アーティスト: Original Soundtrack, Nino Rota
  • 出版社/メーカー: Varese Sarabande
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD
↓映画DVD
戦争と平和

戦争と平和

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/04/21
  • メディア: DVD

↓'66のソ連版はこちら

戦争と平和

戦争と平和

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー
  • 発売日: 2003/07/11
  • メディア: DVD
戦争と平和

戦争と平和

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー
  • 発売日: 1998/08/25
  • メディア: DVD


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