WAYNE'S WORLD(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1992年の映画「ウエインズ・ワールド」である。この作品は、アメリカ・NBSテレビ「サタデー・ナイト・ライブ」の人気コーナーを映画化した作品である。コメディ作品であると同時に、劇中で使われている音楽が凄く、ロック・ファンであれば映画は無視しても音楽(サントラ盤)の方は大いに注目という内容である。(下手なロックのオムニバス・アルバムなんか太刀打ちできない充実した内容である。)
映画データを記しておくと、ハワード・W・コッチ・Jr.が製作総指揮を務めていて、キャラクターを生み出したのはマイク・マイヤーズ、監督はペネロープ・スフィーリス、脚本はマイク・マイヤーズ、ボニー・ターナー、テリー・ターナーの3人、撮影はテオ・ヴァン・デ・サンデ、音楽はJ・ピーター・ロビンソンである。そして出演は、マイク・マイヤーズ、ダナ・カーヴィ、ロブ・ロウ、ティア・カレル、ララ・フリン・ボイル、ブライアン・ドイル・マーレイ、コリーン・キャンプ、ドナ・ディクソン、ミート・ローフ、アリス・クーパー、ロバート・パトリック、アイオン・スカイたちである。(結構な前が知られているミュージシャンが出ているのが音楽ファンには嬉しいところでもある。)
ヘビ・メタオタクのウエインとガースは、自宅にスタジオを作って、そこからケーブルTVを使ってトークショーを放送していて、それがなかなかの人気を得ていた。そこに、その番組を乗っ取ろうとするプロデューサーが現れ、番組を守ろうとする二人は珍作戦を展開する...
物語は、日本では今ひとつ受け入れられないドタバタ・コメディであるが、こういう作品はそのノリに乗って大いに楽しむに限る。が、本作ではお馴染みのロック・ナンバーが次々と出てくると言うことで、取っつきやすいかもしれない。で、登場する音楽が実に凄い。以下に記すサントラ盤の収録曲を見ていただいたら分かるが、それにしても凄い名曲が集まっている。
サントラ盤に収録されているのは以下の全13曲である。(珍しく日本盤で持っている筆者なので、日本盤風に記します。)『ボヘミアン・ラプソディ』(クイーン)、『ホット・アンド・バザード』(シンデレラ)、『ロック・キャンディ』(ブレットボーイズ)、『夢織り人』(ゲイリー・ライト)、『シカミカニコ』(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、『タイム・マシーン』(ブラック・サバス)、『ウェインズ・ワールド・テーマ』(マイク・マイヤーズ&ディナ・ガーヴィー)、『ボールルーム・ブリッツ』(ティア・キャレア)、『フォクシー・レディ』(ジミ・ヘンドリックス)、『フォード・マイ・フランケンシュタイン』(アリス・クーパー)、『ライド・ウィズ・ユアセルフ』(ライノ・バケット)、『ラヴィング・ユア・ラヴィン』(エリック・クラプトン)、『ホワイ・ユー・ワナ・ブレイク・マイ・ハート』(ティア・キャレア)。
かつての大ヒット曲から新しい所まで、しかも中にはロックとは言うことの出来ない曲まであり、オムニバス盤としたら「どういう集まり?」と疑問を持ってしまうのだが、これは「サントラ盤」だからこそできた偉業でもある。(個人的に好きな曲を集めたと考えたらいいんじゃないか?)映画のノリもあることだから、そういう所は大目に見ましょう。
尚、本アルバムに対する接し方については、ロックに詳しい方には言う必要は無いが、そうではない方のために記しておくと、まずはお気に入りの曲を選ぶことである。そして次にそのアーティストのベスト盤に接し、それからそのアーティストのオリジナル・アルバムを聴いていくことをお勧めする。つまり本サントラ盤は、聴く音楽の世界を広げるのにもってこいということである。こういうアルバムもあっても良いものです。
- アーティスト: サントラ, クイーン, シンデレラ, ブレットボーイズ, ゲイリー・ライト, レッド・ホット・チリ・ペッパーズ, ブラック・サバス
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 1995/05/25
- メディア: CD
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