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BILLY JOEL『THE NYLON CURTAIN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された9th.アルバムで、ベトナム戦争や現代社会の問題点にスポットを当てた作品である。また、「BILLYのサージェントペッパー」と言われるアルバムとしても有名である。サウンドはダークサイドと言ったらいいのか、ヘビーな雰囲気に満ちているが、BILLYのロック・スピリットはしっかりとある。当時のBILLYは大ヒットを連発していたが、突如メッセージ・ソング集というアルバムを発表したことで、音楽シーンを驚かせることになった。で、本アルバムはBillboardのアルバム・レギュラー・チャートで、最高位7位、1983年の年間アルバム・チャートでは33位にランクインしている。

収録されているのは以下の全9曲である。『Allentown』『Laura』『Pressure』『Goodnight Saigon』『She's Right On Time』『Room Of Our Own』『Surprises』『Scandinavian Skies』『Where's The Orchestra』。

この中からのシングル・ヒット曲は『Allentown』がBillboardのシングル・チャートで最高位17位、1983年の年間シングル・チャートで43位にランクインしたのと、『Pressure』が同レギュラー・チャートで最高位20位を記録している。(こちらは年間シングル・チャートのTOP100にはランクインしていない。)

本アルバムは、派手な所が無いものの、内容は実に豊かであり、社会問題(しかも、改善しない生活、犯罪、暴力、失業など、複数の問題を取り上げている)を取り上げた曲、ベトナム戦争の後遺症の問題を取り上げた曲、更にはBEATLESを思わせるメロディの曲まである。しかし、重くなってしまうようなテーマを扱っていても、彼のロックンロール精神はちゃんとあり、非の打ち所のない内容のアルバムである。(が、全体的には暗いということで、超ヒットにならなかった。)

この中からの筆者のお薦め曲は、『Goodnight Saigon』『Allentown』『Scandinavian Skies』『Where's The Orchestra』という所です。また、ヒット・シングルの『Pressure』はBILLY'S ROCKということで、テンポが良くて、これも良いですね。更に、『Allentown』の冒頭のスチームの音、そしてミディアム・テンポで展開されるこの曲も大好きです。

本アルバムはBILLYのアルバムの中では、一癖も二癖もあるアルバムであって、取っつきにくい所があるが、シンガー、ロッカー、ライターとしてロックをしているBILLYとはちがう一面を知ることも出来るということで、しっかりと聴いてもらいたいアルバムである。但し、BILLYの初心者であれば、最初に聴くことだけは止めておいた方がよろしいかと...

 

The Nylon Curtain

The Nylon Curtain

  • アーティスト: Billy Joel
  • 出版社/メーカー: Sony Budget
  • 発売日: 2001/04/02
  • メディア: CD


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