IRON BUTTERFLY『IN-A-GADDA-DA-VIDA』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1968年に発表された2nd.アルバムであり、彼らの放ったモンスター・アルバムで代表作である。時は'60'sも終わりに近づいた1968年、当時「ニュー・ロック」「アート・ロック」等と呼ばれた新しいサウンドの代表格として、そのサウンドを分かりやすく具現化したということで大ヒットを、しかもロング・ヒット記録した。本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位4位を獲得したが、1968年の年間アルバム・チャートでは85位であったが、翌1969年の年間アルバム・チャートでは1位を獲得、更に1970年の年間アルバム・チャートでも16位にランクインしている。(3年近く、140週間にわたってチャートインしたら、3年連続年間TOP 100に入っても不思議ではない。)また、レギュラー・チャートで1位を獲得していないアルバムが年間1位に輝いたのは、1968年のJIMI HENDRIX EXPERIENCEの「ARE YOU EXPERIENCED?」に続いて2年連続のことであるが、この2年のみの快挙である。(シングルの方でも、1965年、2000年、2001年の3度しかない。)ということで、本アルバムは名実共に'60's終盤を代表するアルバムである。
収録曲は以下の全8曲である。(後ろの2曲はボーナス・トラックです。)『Most Anything You Want』『Flowers And Beads』『My Mirage』『Termination』『Are You Happy』『In-A-Gadda-Da-Vida』『In-A-Gadda-Da-Vida [Live]』『In-A-Gadda-Da-Vida [Single Version]』。
オリジナル盤は当然ながらLPの時代にリリースされたものであるが、そのB面を占領していた『In-A-Gadda-Da-Vida』のライブ・バージョンとシングル・バージョンがボーナス・トラックとして追加収録され、オリジナル版に続いて形の上では3曲続くということになったのは実に嬉しい所である。これでたっぷりとこの曲を堪能することが出来ます。
で、本アルバムからのお薦め曲は、当然ながらその『In-A-Gadda-Da-Vida』である。しかも、ボーナス・トラックの2バージョンも同時にお薦めである。オリジナル版は17分を越える超大作であるが、これにライブ・バージョンとシングル・バージョンが続くことで、39分弱という時間になるが、この時間というのは当時のアルバム1枚数の収録時間としても平均に達する時間である。それだけの時間を'60's終盤のあの独特の退廃的な世界に浸ることが出来るのだから、これは本当に凄いことであり、正に「ボーナス・トラック万歳!」である。
'60'sの雰囲気に浸りたいという方はじっくりと聴きましょう!
↓名盤はしっかりとGOLD DISCでもリリースされています。
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