THE SCARLET LETTER('95)(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
1995年の映画「スカーレット・レター」である。この作品は1926年、1934年、1972年に映画化されたことがある作品で、ナサニエル・ホーソンの名作小説「緋文字」の映画化作品である。1972年は西ドイツとスペインの合作ということでアメリカでは無いので原題がドイツ語になっているものの、1926年と1934年、そして今回のいずれも映画のタイトルは、原題では「THE SCARLET LETTER」と同じであるが、邦題は今回がそのままカタカナ表記の「スカーレット・レター」となったが、過去の3回はいずれも「緋文字」であった。せっかく良い邦題があるのに、時代のせいなのだろうが、こういう安易なカタカナ表記というのは良くないことである。(もっと配給会社は考えるべきである。)
映画データを記しておくと、原作はナサニエル・ホーソンの名作小説「緋文字」である。監督はローランド・ジョフィ、脚本はダグラス・デイ・スチュワート、撮影はアレックス・トムソン、衣装デザインをガブリエラ・ペスクッチが担当し、音楽はジョン・バリーである。そして出演は、デミ・ムーア、ゲイリー・オールドマン、ロバート・デュヴァル、リサ・ジョリフ・アンドー、エドワード・ハードウィック、ロバート・プロスキー、ロイ・ドートリス、ジョーン・プロウライト、エリック・シュウェイグたちである。
舞台は17世紀のアメリカ・ニューイングランド地方。古い因習に立ち向かい、真実の愛を貫く女性の姿を描いた感動の物語である。自由奔放なヘスターは夫・ロジャーよりも一足早く入植地にやってきたが、厳格な町では受け入れてもらえずにいた。そんなヘスターは町の牧師アーサー・ディムズデールと出会い、互いに惹かれあう。そんなとき、夫・ロジャーの乗った船が難破してロジャーが死んだと聞かされたヘスターは、アーサーとの愛が燃え上がり、彼の子供を身籠もり出産したヘスター。が、ヘスターは父の名を決して口にすることなく、姦通を意味する緋色の「A」の文字を生涯胸に縫い付けるよう命じられる。そんな中、死んだと思われていたロジャーが生きていて、姿を現した...
で、こういう作品では、ジョン・バリーの音楽が冴え渡る。サントラ盤ではその音楽をチップ理と堪能することが出来る。
サントラ盤の収録曲は以下の全23曲である。『Main Title/The Arrival/Search For Home』『Hester Rides To Town』『Bird/The Swimmer』『Very Exhilarating Read』『I'm Not The Man I Seem』『Agnus Dei』『I Can See What Others Cannot』『Love Scene』『Are You With Child』『Small Act Of Contrition』『Birth』『I Baptize This Child - Pearl』『She Will Not Speak』『Dr. Rodger Prynne』『Hester Walks Through Town』『Poor Fatherless Child』『Attempt At Rape』『Savages Have Killed Him』『Round-Up』『I Am The Father Of Her Child』『Indians Attack』『Letter Has Served A Purpose』『End Title』。
物語が良い作品には必ず優れた音楽があるが、本作はそういう作品であり、サントラ盤も一緒に聴いてもらいたいところである。(勿論、原作小説も読んだ上で本作に接するというのは常識です。)
The Scarlet Letter (1995 Film)
- アーティスト: John Berry
- 出版社/メーカー: Sony
- 発売日: 1995/10/31
- メディア: CD
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